とっても頑固なAさん
自身の固定概念ガチガチのBさん
朗らかで人当たりは良いものの、自己肯定感が低いCさん
3名のマネージャーさんたちの「進化」のお手伝いを始めて2ヶ月が経ちました。
「どうですか?」と気にする社長さん。
こんな風に、時間と費用をかけて
オマケに、忙しい時間の合間を縫って私からのフィードバックに耳を傾けて
社内でのフォローアップに努めてくださる社長さんや経営陣の皆さん。
3名のマネージャー達はなんて幸せ者なんでしょう!
Aさんの進化が一番時間がかかる
当初、私はこう見立てていました。
だって、とにかく頑固なのです。
あー言えばこう言う。
「いちいち、あーだーこーだ言わない! ほんと、頑固なんだから!!」
と私が冗談半分、本気半分で言うと、Aさんは決まって言うのです。
「よく言われます。納得しないと、絶対動かないんですよね。」
まったくぅ。小憎らしいったらありゃしない。
ところが!
3人の中で、一番最初に進化の兆しが
しかも、結構大きな兆しが、
思考という頭の中の他からは見えづらい部分だけでなく
発する言葉や行動が確実に進化(変化)=成長
していることが明らかに見え始めたのがAさんなのです。
嬉しい誤算です。
でも、私には、その理由がすぐにわかりました。
だって、とにかくAさんは
困っている
悩んでいる
苦しんでいる
のです。
この困り具合や悩み具合は、他の2人の比ではありません。
口をついて出てくる言葉は
どうしたもんじゃろのう~
と少し前の朝ドラよろしく真剣に悩んでいる言葉です。
つまり、Aさんは
カラッカラに乾いたスポンジ
喉が渇き切った状態
乾燥が酷くってひび割れた皮膚
こんな感じなのです。
乾いたスポンジは水の吸いが抜群に良いですよね。
喉が渇けば言われなくても水が欲しい。
乾燥した皮膚は保湿クリームの浸透もグイグイと入っていきます。
そしてその逆もまた真なり。
つまり、私がどんなに
良い事、必要な事、ためになると思われる事などを
彼らに一生懸命伝えたところで、
彼らがそれを欲しなければ
右から左にスルーするだけで
何の効果もないのです。
Aさんは乾いていた。
だから、私からの情報は水や保湿クリームさながら
Aさんの乾燥を癒すべく
どんどんと彼の中に入っていったのです。
しかし、これって、私のおかげ?
確かに私の情報は彼に響いて役に立っているかもしれません。
けれども、
本当はカラッカラに乾いているのに、それに気づいていない人
例えば、BさんやCさんに
あなた達、とっても乾いているのよ
乾燥注意報どころか、危険レベルにいきそうよ
と、彼らい気づいてもらえる
つまり
彼らが自分で気づき、欲しいと思う
そこへアプローチすることが
プロとしての私の役割です。
幸いにして、BさんもCさんも、
自分が乾燥状態だということは
しかも、結構なレベルだということは
気づいてくれています。
あとは、彼らに適した水や保湿クリームを
みんな一律に同じ水、同じクリームではなく
それぞれに応じた水や保湿クリームを
それぞれが受け取りやすい情報を
私が彼らの前に提供するだけです。
それを手に取り行動に移すかどうかは彼ら次第。
それ以上は、私のコントロール下にはありません。
人の成長、進化を促す最も効果的なコトは
困る 悩む 苦しむ
これにつきます。
必要は発明の母
と言いますが、要は、そういうことです。
成長したい、もっと進化したいと思うなら
もっともっと困って、悩んで、苦しんでください。
メンバーにもっともっと進化してほしいと願うなら
過保護なリーダーやマネージャーになるのではなく
メンバーがもっともっと困って悩んで苦しむことを
見守ってください。
困る・悩む・苦しむ は
進化の種
そう思うと、今、悩んでいることさえも
キラキラ輝く貴重なお宝に思えるのですから
不思議なものですね。