ひょんなことから、札幌の円山に登りました。
225mの可愛い山ですが、普通に街着でタウンスニーカー、大きなトートバッグを抱えた私は、
雨上がりでぬかるんだ道に何度も足を取られそうになり、バッグの重さも手伝って、
途中から汗だくになりました。
悪魔が囁きます。
もう、引き返した方がいいんじゃない?
山登りに着たわけじゃないんだから。
そんな格好で登るなんて、ちゃんと装備してる人達に失礼よ。
何度も途中ギブアップしかけましたが、何とか登りきることができました。
頂上から見下ろす札幌市街が輝いて見え、爽やかな風に癒され、疲れが吹き飛んでいきました。
やりきった人だけが味わうことのできる達成感、爽快感、満足感。
そんなものに包まれていました。
それにしても、どうして私は登りきれたのでしょう。
1つは、自分のペースだったから。
誰かに合わせるのでも、合わしてもらうのでもなく、自分のペースでいい。
だから、自分の心や身体の声をよく聞いて、自分のスピードでいけたこと。
これ、すごく大きかったです。
そしてもう1つ。
「こんにちは」「お気をつけて」の行き交う人達の声。
すでに登り終えて下山ですれ違う人。
追い抜いて、追い抜かれての人たちとの、何気ない声かけ。
1人だけど1人じゃない!
そんな風に強く思えました。
山登り成功の美酒の味は、私にはよくわかりませんでした、
何となく成り行きで始まったコト。
目標達成へはとってもキツかったけど、達成した時の幸せを事前想像は難しかったけど、
それでも投げ出さずにすんだのは、
「1人だけど1人じゃない」「私は私でいいんだ」
という思いでした。
不釣り合いな格好の私に冷ややかな目を向ける人もいました。
でも、私は私。
追い抜いて行く人達の中には、無言で一瞥の方もいました。
でも、私は私。
誰かと比べたり、競ったり、
それによって卑下したり落ち込むのではなく、
自分でいる。
自分である。
ということは、本当に大きなパワーになりました。
他の何でもない。
私は私。
それでいいのだ~
自分が自分であり続けることは、日常生活において、時に、困難な時もあります。
それでもやはり、どんな時も
、自分であり続ける。
それが、結局は、ゴール達成への一番の秘訣なんだと思いました。