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上司を尊敬できない時の考え方

「自分より仕事ができない人が上司だなんて」
「こんな上司に評価されたくない」

上司を尊敬できずにストレスに感じている時、
取るべき選択肢は2つです。
自分で直接変えられない上司ではなく、
自分で直接変えることができる自分の「行動」と「思考」を変えるのです。

1.その場から去る(行動を変える)
2.見方を変える(思考を変える)

その場から去るとは、異動願いを出す、退職するなどです。
待っていて上司が異動になるのなら、その間を耐えるという選択が
あるかもしれません。
しかし、それさえも耐えられない。我慢の限界と言うならば、
「自分で変えられるモノに意識を集中する」基本的考えに基づき、
自分の行動を変える。すなわち、その場から去るのも選択肢の一つです。

2つ目の選択肢、「見方を変える」です。

自分より仕事ができない人が上司であることにストレスを感じるのは、
上司=自分より仕事ができる人 と、仕事力の有無を上司の基準に置いています。
しかし、ポジションが上に上がれば上がるほど、
組織が大きくなればなるほど、
上司がその分野に精通しているとは限らないし、
すべてを網羅した知識や情報を持ち合わせているとも限りません。
特に、技術の先端分野に関わるようなセクションでは
上司より部下、さらには若手の方が遥かに詳しく精通している
などと言う場合も当たり前にあります。

上司は自分より仕事ができる人ではなく、
上司は自分が力を発揮する場を与えてくれる人
と見方を変えるなら、
自分より業務知識が浅くても、苦手なコトが多くても
だからこそ、自分の活躍の場が増える、
すなわちありがたい存在と捉え直すことができます。

そこまでは理解できても、
「自分より仕事ができない人に評価されるなんて」
と思う事があるかもしれません。

実際、評価事項が仕事のスキルだけのピンポイントであれば、
その気持ちが分からなくはありません。
しかし組織においての評価ポイントが、
スキルのみということは、まずないでしょう。
周囲との協調性、全体最適思考、他部署を巻き込む力、コミュニケーション力など、
ポジションが上がれば上がるほど、
直接のスキル以外の要素も評価項目として幅広く含まれてきます。

それらが分かった上でまだ、「この人には評価されたくない」と思う時、
冷静になって自分の心に聞いてみてください。
その上司が評価することそのものがイヤなのか、
それとも、その上司の評価結果がイヤなのか。
前者の場合、自己評価と同じかそれ以上だったとしても、
その人の評価は受け入れ難いということです。
その場合には、その上司の存在そのものがイヤに近いので、
行動を変えることをしないのであれば、スルーするしかないでしょう。

もし後者であったなら、それは、受け入れたくない結果に対して
あなたの心が拗ねているだけなのかもしれません。
評価結果を上司のせいにするのではなく、
自分の糧にしようと思考を変えましょう。
そうすることで、あなたは今以上に成長の道を進むことになるでしょう。

私が過去に、仕事力は抜群だけど、人間的に尊敬することができないと
上司に対してネガティブな感情を抱いていた時、
やはり「こんな上司に評価されたくない!」と強く思っていました。
しかし振返ってみると、評価結果に納得していなかっただけでした。
なぜなら、自己評価よりも良い結果だった時には、
「あの人に評価されても嬉しくない」と口では言いながら、
実際のところ不満を抱いてはなかったからです。

キライな上司を好きになれとは言いません。
同様に、尊敬できない上司を尊敬しろとも言いません。

ただ、「キライ」「尊敬できない」とネガティブな感情で
日々を過ごすよりも、
できればそのネガティブを少しでも軽減できれば
日々の充実があると考えます。

自分であっても直接変えることができない感情に振り回されるのではなく、
自分で直接変えられる思考と行動を変えてみる。
そうすることで、尊敬できない上司との毎日も、
意味ある毎日に必ず変わってくるはずです。


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