あなたの価値観は何ですか?
そう聞かれて、すぐに答えられる人とそうでない人がいます。
価値観はその人のエネルギーの源泉。
それがあるから頑張れるし前を向けるし、
しんどいことも乗り越えられるし、
何より幸せを感じることができるのです。
ですから、自分の価値観をきちんと理解できていることは、
実はとても大切なことなのです。
ところで価値観は、生まれ育った家庭環境や学校、友人、
成人してからは職場環境などに影響されることが多くあります。
問題は、影響を受けて、それが自分の価値観だと思っていることが、
実はそれは擦りこまれた価値観であって、
あなた自身の本来の価値観ではない、
擦りこまたれが価値観によって、あなたの本当の価値観が
蓋をされてしまっている、ということがあります。
もし、あなたが喜びや幸せを感じづらくなっていたり、
モチベーションが上がるという高揚感を味わえなくなっていたり、
そんな時、もしかしたらあなた自身の本当の価値観が
何かで蓋をされてしまっていて、
だからエネルギーを発することができずにモヤモヤ状態が
起こっているのかもしれません。
つい先日、こんなことがありました。
50代半ばの大手メーカー管理職の男性。
若い頃から現場で叩き込まれたモーレツ社員(今や死語?)で、
「ラインの統率が何よりも大切。上司の指示を混乱させることは悪」
とずっと思っていたけど・・・・
「上司に従順であることは『美徳』ではない」
という考えを知って、目からウロコだった。
若い頃から何か違和感を覚えていたけど、
それが何かわからず、周囲の価値観を是として
それを自分の価値観としてしまっていたけど、
本当は、上司に提言すること、必要なことはきちんと言うことは
自分にとって大切なコトであり、
自分の本当の価値観がようやく目覚めた気がした。
と、こんなお話をしてくださいました。
何かどこか、引っかかる。
心の底から魅力を感じない。
何か違う気がする。
そんな場合、その価値観はあなたの本物の価値観ではなく、
擦りこまれた価値観なのかもしれません。