相手にとってネガティブな話をしなければならない時、
受け入れるのが難しいだろう事を伝えなければならない時、
できることならさっさと終えてしまいたい、
文句や反論が出ないように、理路整然と説明して終わらせてしまいたい。
そんな風に思うかもしれません。
しかしそれは大きな間違いです。
人は、痛みが伴う事柄を受け入れなければならない時、
頭(理屈)では分かっても、心(感情)がYesと言わないことは
誰だってあります。
分かっているけど、仕方がないのかもしれないけれど不満の一つも言いたい。
ダメかもしれないけどゴネてなんとかなるのならゴネてみたい。
怒りの感情がとにかく湧き上がってきて、それを誰かにぶつけたい。
そんな気持ちになるのは人の常です。
それら、湧き上がってくる負の感情を迷惑なものと封じ込めるのではなく、
とにかく吐き出してもらって、しっかりと受け止めましょう。
怒っているのですね。悲しいのですね。悔しいのですね。情けないのですね。
そういった、様々な感情を真正面から受け止めましょう。
間違ってもスルーしたり、他人事と流したりしてはいけません。
自分のネガティブな感情を真正面から受け止めてくれた人に対して、
最初は負の感情しか持つことができなくても、
人は次第に気持ちを寄せていくものです。
「あの人は、私の気持ちは分かってくれている。」と。
人は理屈では動きません。
だからこそ、相手の感情を受け止めるのです。
相手に心を寄せるのです。
ネガティブな発信をしなければならない時こそ、
理屈を伝えるのではなく、感情を受け止めましょう。