キレッキレのデキるビジネスマンで、普段は左脳全開の
論理的説明で部下がタジタジしてしうA役員。
Aさん自身、自己研鑽を普段から積み、成長のための努力を怠りません。
もともとのポテンシャルの高さに加えて努力家ですから
ますます高みに上り、部下たちはついて行くのが必死といった感じです。
そんなAさんが、ビジョンメイキングのミーティングにおいて
普段とは全く異なる顔を見せたのです。
Aさんは未来を見つめて柔らかな微笑みを浮かべながら夢を語り、
聴いている人たちはまるで映画のワンシーンを見るかのような
気持ちになりました。
それは、眉間に皺を寄せて、苦虫をかみつぶしたような表情が
トレードマークのようになっている普段のAさんからは、
全く想像がつかない、少年のような姿でした。
「眉間に皺のAさんしか見たことなかったですよ。
いつもそんな感じでみんなにも、もっと夢を語ればいいのに。
今日のAさんは、とっても素敵でしたよ。」
私の言葉にAさんはビックリ顔。
「え? 夢みたいなことばかりじゃぁ、リーダーは務まらないんじゃない?」
なるほど。そんな風に思っていたのですね。
「リーダーは夢を語らなければダメですよ。
その夢をメンバーも一緒に見たいと思えばもっと素敵ですし、
夢を追いかけるその行く先に、自分の夢を見ることできれば
そんなに素晴らしいことはありません。
リーダーは夢を語れ!
私の言葉にAさんはまるで憑き物が取れたように
眉間に皺が取れて、穏やかな表情を職場で見ることができるようになりました。
義務や責任の力よりも夢の力の方が
前へ進む力ははるかに大きい。
リーダーは夢を語れ!