チームにおいて、個人の価値観の違いによるちょっとした衝突は
よくある話です。
「もっとスピーディーで動いてほしいんだけど。」
「僕は丁寧にやることが大切だと思うよ。」
「ちまちま考えていないで、広い視野を持とうよ。」
「目の前のお客様を大切にしないでどうするの。」
価値観を戦わせてしまったが最後、
物事が本質的に決着を見ることはありません。
なぜならそれは、個人の価値観、大切にしている考え方であり、
他人にちょっと言われたくらいで簡単に翻るものではないからです。
こんな時、もつれてしまった人を解きほぐすにはどうしたら良いのか。
それは、スタート時点に立ち返る事。
「なんのために=Why」です。
意見対立が生じて互いの価値観が火花を散らしたとしても、
目指すゴールは同じのはず。
ただ、手段(戦略や戦術、大切にしたいコト)が異なるだけで、
共に見たい景色は同じなはずなのです。
ですからこんな時、価値観を戦わすのではなく、
もう一度ゴール(方向性)を確認し、そのためにどの道(戦略・戦術)を選ぶのがベストかを検討し、
選んだ道を最も上手く通り抜けるためには何を大切(価値観)にすれば良いかを
考えるのです。
個人の価値観は個人で大切にすれば良いことで、
仕事のゴールを目指すにあたって大切にすべきコトとを混同させない、
切り分けることが必要です。
ちなみに、こんな時のためにではありませんが、
絶対に譲れない部分を「チームバリュー」として決めておくことも良いでしょう。
会社にバリューがあるように、チームにバリューがあっても良いのです。
僕たちのバリューは●●だよね。
そんな共通のモノがあれば、個人価値観の衝突も少なくなると思われます。