物事をシンプルに伝えることは、実はとても難しいものです。
専門用語やカタカナ言葉を多用して、一見、難しく聞こえる形で伝える方が、
カッコよかったり、デキる風に思い、そのように伝える人も見受けられますが、
それでは相手は分かったような分からないような、
本来の「伝える」という目的を果たすことができず、
勝手な自己満足で終わってしまいます。
相手の理解度が足りない
レベルが低い
などと、伝えたい相手に対して批判的見方をする人もいますが、
それは大きな間違いです。
分かりやすく伝える工夫ができない伝える側の方が、伝える技術が未熟なのです。
シンプルに伝える
分かりやすく伝える
シンプルであればあるほど難しいものです。
使用言語を相手に合わせる
できるだけ平易な表現を使う
相手が受け取りやすい言葉を表現を選ぶ
相手の理解を確認しながら話を進める
色々な工夫がありますが、最も必要なことは、
「伝えたい相手への思いやり」です。
これさえあれば、自己満足で「どうだ!」と言わんばかりに
デキる風に伝えるのではなく、
伝わるよう、伝わるよう、伝えたい相手の受取り度量に合わせて
話をする努力を自然にすることができます。
そんな伝え手に対しては、聴いている方も一生懸命耳を傾けるし、
質問もしやすいでしょう。
どうだ! とばかりにデキるを(無意識であっても)ひけらかして
流暢に言葉を続ける伝え手に対しては、
聞いている側は、?????であってもそれを伝えることさえできず、
消化不良で終わってしまいます。
物事はシンプルに伝えた方が広く、正しく、確実に伝わります。
デキる自分は一旦脇に置き、伝えたい相手を思いやって言葉を選んで使いましょう。