「チームの関係の質は何点ですか?」
私からの直球質問に答えづらそうに互いに顔を見合わせる4人のマネージャー。
そもそも、良ければ戸惑う必要はないわけで、
「答えづらい」「言ってもいいのか」と感じる時点で
決して高得点ではないのです。
「関係の質」とは、いわゆる個人間、チーム間にかからず、
そこにまつわる人たち全ての関係性のことです。
仲良しグループや馴れ合い状態ではなく、
共通の目標に向けて健全な関係である
ということです。
具体的には次のような関係性です。
役職や年齢に関係なくフラットで押し付けられない関係
自由に言いたいことを言える
失敗をさらけ出すことができる
信頼がある
壁がない
素直にSOSができる
最初は言いづらそうにしていた彼らは
ポツリ、またポツリと
自分が思う点数を言い始めました。
「3-4点くらい・・・」
「2点かな・・・」
「点数つけなきゃダメですか?・・・ 1-2点かな・・・」
「0点の人はいないんだね。いいじゃん!点数あるんだもの。
1点なら1点の、3点なら3点の、その中身教えて。
つまり、『できていること』を教えて!」
どこがダメなのかを聞かれるのだろうと思っていた4人は
少し面食らったようでしたが
それぞれが感じる「できていること」を説明してくれました。
面白いことに、全員が同じことを「できている」としました。
「本当にできているんだね。全員一致だもの!」
私の問いかけに、ニッコリの4人。
「で?どうする?
今、仮に3点だとしよう。
1点上げるために、4点にするために、どんな行動をする?」
「4人で話をする。
1対1でそれぞれ話することはあっても
4人一緒に話をすることって、『会議』以外ないから。
4人で雑談できるようになる。」
彼らが出した結論は、毎週1回の朝活15分。
コーヒーを飲みながら雑談をする
でした。
こんな小さな取り組みから始まった
長年にわたって停滞してきた営業所の活性化プログラム。
そして数週間後・・・・
こんな簡単なことも今までできていなかった。
これからも続けていきたい。
関係の質は間違いなく上がりつつある。
彼らが口々に言った言葉は、
「やって良かった!」
でした。
今、何点であろうと、
仮に0点であろうとも、
そこから1点上げるために何をしますか?
小さな一歩が、
一歩一歩の積み重ねが
大きな結果を作るのです。
関係の質が少しずつ良くなってきた4人のマネージャー達。
朝活の話題は自然に仕事にもおよび
思考の質も必然的に上がり
今、行動の質も上がりつつあります。
結果の質が上がり始まるのももう少し。
すでに手ごたえを感じ始めている4人は
「自分たちの営業所」をNo.1にするんだと
今朝も楽しく有意義な朝活をしているに違いありません。