痛み、苦しみ、悲しみ。
はがゆさ、もどかしさ、やるせなさ。
たくさん味わった分だけ、他人に優しくなれる。
だって、他人の痛みがわかるから。
自分も同じ痛みを経験しているから。
しかし人は悲しいかな忘れてしまう生き物。
上手くいっている時ほど、しんどかった時の気持ちを思い出したい。
強さに優しが加われば最強だと思うから。
新入社員の頃は、
わからないこと、できないことがたくさんあった。
上司の説明に消化不良で、でも質問できずに一人悩んだり、
先輩の言動に納得できず不満を抱きつつも反論できなかったり。
もちろん、ネガティブな事だけでなく、
ポジティブな事、ハッピーな事もたくさん経験して
今があるはず。
しかし、人は忘れてしまう。
まるで、最初っから今の自分であったかのように。
若手時代にうまくいかなかった事や悔しかった事など
まるでなかった事のように。
忘れるな。思い出せ。
悔しかったことを。歯がゆかったことを。
嬉しかったことを。感謝したことを。
もし、今、どん底にいるならば、
それは、未来の自分が途轍もない大きな器になる
その準備をしているんだと思えばいい。
今、絶頂期にあると思うなら、
かつての絶望を思い出し、驕りを排除しろ。
人の痛みや苦しみに心を寄せられるあなたでなければ、
誰もついて行きたいとは思わないから。
謙虚さを忘れたあなたには、
誰も心を開こうとは思わないから。
【松下幸之助氏 名言より】
逆境であれ、順境であれ、
その与えられた境涯に素直に生きることである。
謙虚の心を忘れぬことである。
素直さを失った時、逆境は卑屈を生み、順境は自惚れを生む。