研修でお伺いした企業様で、お昼休みに若い生保レディが廊下に立っていました。
ん?あの子はもしかして半年前にも見かけた子かしら?
もしそうなら、半年前、少し話をしたので私の事を覚えているかな? と思い声をかけてみました。
「いつもご苦労様。私の事、覚えてる?」
すると彼女は笑顔で言いました。「はい。でも、少ししかお話しなかったので内容までは。」
そう言った彼女を見て私は「間違えたかも・・・」と思い、名前を聞きました。明らかに人違い。以前、私が声をかけた生保レディの彼女は、ファーストネームが漢字一文字の少し珍しい名前でしたが、今日の彼女は漢字二文字の一般的によくあるお名前。顔は忘れていても名前は覚えていたのです。
「ごめんなさい。人違いみたい。私がお話したのは〇さんというお名前だったから。」
私がそう言うや否や、今日の彼女は唐辛子のように真っ赤になり下を向いてしまいました。一緒にいた先輩社員が「いい加減な返答をして申し訳ありません。」と一生懸命謝ります。
営業としては褒められた行動ではありませんが、取り敢えず応対しておこうと思った彼女の気持ちは痛いほどよくわかるので、昼休みで少し時間もあったことから、2人と雑談をしました。
生保の職域営業はキツイ仕事だけど考えようによってはとっても楽しくやりがいのある仕事であること。まだ2人とも20代前半で若いのだから、知らない、分からない、忘れてしまったことは、正直に言ったほうが逆に印象が良いこと。そう言えるのは今のうちだから、めいいっぱいそういう体験をした方が良いこと。
失敗=バツイチではない。失敗をそのままにしておけば、いつまでもバツイチだけど、やり直して少しでも進歩すれば全てマルイチになる。バツイチはなくマルイチだらけ。たくさんのマルイチを手に入れるときっと成長につながるだろうこと。
「職域、大変だよね。でもね、今日の事で、今度はお互いに絶対に忘れないし間違えないよね。お客様ともいきなり綺麗に事が運ぶなんてことは少ないかもしれない。多少ハプニングや印象的な事があった方が覚えてもらえるし自分の人間性を出せる、くらいの気軽な気持ちでお仕事楽しんでね。」
2人の営業時間を少しだけいただいてしまいましたが、若い生保レディと話をしたことで、私もまたフレッシュな気持ちを思い出すことができました。
いつもはマネージャーさん達のお手伝いが多い私ですが、時には若い世代と話をするのも良いものだ~と思った午後でした。