人は自分が見たいものしか見ません。
だから、同じ情報に触れても、「え?そんな話しあった?」
と言う人もいれば、
「あれ、チラッとだったけど良かったよね」
と言う人もいます。
プロ野球日本シリーズのスワローズ2連覇が目下の最大関心事項の私は、
それにまつわるニュースや情報には耳ダンボだけど、
全く興味がない友人は完全スルーなのがその典型です。
また、人は同じものを見ても、自分が見たいようにしか見ません。
「ルビンの壺」や「美女と老婆」のだまし絵がその良い例です。
自分が見たいように見たものを、真実だと勝手に決めてしまい、
異なる見方、見え方があるのだということを忘れてしまいがちです。
大切なのは、「人間はそういう生き物だ」ということを忘れない事です。
どんなに気を付けていても、
人は基本的に自己中心的な生き物だから、
自分が見たいものを見たいようにしか見ないのです。
そうだという自覚があれば、
「違う見方はあるかな?」「見落としはないかな?」
と目を他を向けてみることができます。
しかし、自分が見たコトを絶対としてしまうと
見る事が出来ていない事実に気づくことができません。
自分が見たいように見たコトのみが真実となり、
こぼれ落ちた事実には目を向けることもなく、
半ば強引に、また自分勝手に物事を進めてしまう恐れがあります。
あの人は〇〇な人だから。
このチームは△△だから。
この仕事は・・・
このお客様は・・・
あなたが見ているコトは、あなたにとっては真実であっても、
それは「事実」ではないかもしれないということを決して忘れてはいけません。
あなたがダメレッテルを貼っているメンバーは
金の卵かもしれません。
あなたが面倒と煙たがっているお客様は
金の斧かもしれません。
人は自分が見たいものを見たいようにしか見ないのです。
人は基本的にジコチューなのだと胸に刻み、
自分の目を過信せず、
人の話に真摯に耳を傾け、360度の視野を常に心掛けたいものです。