「経営者としてのスタイルが分からない…」
「社内にロールモデルがいない…」
「前例のないことを任されて、どうすればいいか分からない…」
管理職や経営層を目指す人の中には、
「誰を参考にすればいいか分からない」という悩み を抱えている方が多くいます。
しかし、もし「自分が見本とする人」は、
会社の中だけではなく、世界中のどこかにいる としたら?
あるいは、歴史上の偉人や、小説の登場人物の中に、そのヒントがあるとしたら?
侍ジャパンの前監督で、現在は日本ハムファイターズのCBOを務める栗山英樹さんは、
著書 『監督の財産』 の中で、こんなことを語っています。
📌「人は一生懸命になった時に成長する。
どうすれば一生懸命になるかというと、私淑すること。
私淑(ししゅく)とは、 直接の師弟関係はなくても、
尊敬する人の考え方を学び、行動の指針にすること。」
📌 「三原脩さん(元プロ野球監督)には会ったことがない。
でも、彼の言葉や考え方が記された『三原ノート』で学び、
それを指導に活かしてきた。
これまで、何度となく三原ノートに助けられた。」
📌 「もし壁にぶち当たった時に、
『尊敬する人がこう言っているから、自分もこうしよう』
と思えるような学び方をしていれば、
それは必ず『一生懸命やれる状態』になっている。」
これは、ビジネスにおけるリーダー育成にも通じる考え方です。
「社内にロールモデルがいない」と悩むのではなく、
「自分が心から尊敬し、学びたいと思える人は誰か?」
を考えることが大切なのです。
1. 私にも「社内のロールモデル」はいなかった
私自身、「初の女性総合職&営業」 という立場でした。
社内にロールモデルはおらず、
むしろ上司すら 「この子をどう育てればいいか?」 と手探り状態でした。
でも、私は「社内にロールモデルを求める」 ことはしませんでした。
📌 子供の頃に読んだ伝記『豊田佐吉』
📌 ファンであり尊敬する松山千春さんの生き方と考え方
こうしたものが、私にとっての 「指針」 になっていたのです。
例えば、豊田佐吉の考え方は、
📌 「誰もやっていないことをやるには、迷いなく進む覚悟が必要だ」
📌 「挑戦には失敗がつきもの。でも、それを乗り越えた先に成功がある」
この言葉があったからこそ、
私は 未知の仕事でも「やるしかない」と腹を括ることができたと思っています。
また、松山千春さんからは、
📌 「他人の目を気にせず、自分が信じた道を進む生き方」
📌 「人への優しさや思いやり、愛情の深さと示し方」
こうしたものを、千春さんの書籍やラジオから聞こえてくる話の中で学んでいました。
「豊田佐吉ならこうするだろうな」「千春ならこう言うだろうな」と考えることで、
自分なりの経営・マネジメントスタイルを作ることができたのです。
2. 「ロールモデルがいない」と嘆く前に、あなたの学び方を変えてみよう
「尊敬する人がいない」
「お手本がいないから、どうすればいいか分からない」
本当にそうでしょうか?
私たちは、社内や身近な人から学ぶだけがすべてではありません。
📌 歴史上の偉人の生き方から学ぶ
📌 書籍の中のリーダー論から学ぶ
📌 映画や小説の登場人物の決断から学ぶ
そして、たとえ直接会えなくても、
📌 「この人がこう言っているから、自分もこうしよう」
と考えられるようになれば、
それは 「一生懸命やれる状態」 をつくることにつながります。
3. 「人としてのあり方」を学ぶことが、リーダーの本当の成長につながる
スキルを学ぶことは大事です。
でも、スキルよりももっと大切なのは、「人としてのあり方」 を学ぶことです。
📌 「どんな場面でも、自分はどうあるべきか?」
📌 「大事な決断を迫られたとき、何を基準にするか?」
これを考えるとき、
あなたの中に「私淑できる存在」がいれば、迷いなく決断できるはずです。
「自分が尊敬する人なら、どうするか?」
この問いを持てることこそが、リーダーとしての強さ になるのです。
4. あなたの「私淑する人」は誰ですか?
📌 ロールモデルがいないと嘆くのではなく、世界中から学べる視点を持とう!
📌 歴史上の人物、本、映画、小説の登場人物から「人としてのあり方」を学べる!
📌 「この人ならこうする」という指針を持てることが、リーダーの強さになる!
あなたには、「私淑」できる人がいますか?
もし、すぐに思い浮かばないなら、
まずは 「この人の生き方、素敵だな」 と思える人を探してみてください。
それは、あなたの人生やマネジメントを支えてくれる、
大切な「学びの軸」になるはずです。