マネジメント・リーダーシップ

部下が失敗した時に、上司がすべきことはたった一つしかない

部下が失敗して自信を失くしてしまった時は、なるべく早く、次のチャンスを用意しましょう。

失注してしまった。お客様からお叱りをいただいた。プロジェクトの足を引っ張った。大きな不具合を招いてしまった。

失敗は挑戦したからこその結果です。挑戦しなければ失敗はありません。
間違っても、次の挑戦を妨げるようなことを行ってはいけません。自信を失っているので少し様子を見てから。自信回復を待ってから。チャレンジが早すぎたかもしれないから、もう少しできるようになってから。

これらの判断は間違いです。失敗で失った自信は、それを克服することでしか取り戻せません。滅多打ちされて大量失点したピッチャーが、次の登板で相手打者を抑えることでしか、自信回復できないのと同じです。部下が次に向かえるよう上司のあなたがすべきことは、慰めることでも時間を置いて様子を見る事でもなく、
①失敗を正しく振り返る ②次のチャンスをなるべく早く用意する の2つです。

正しく振り返らなければ、また同じことの繰り返しが起こります。正しく振り返る事ができれば、次への行動イメージを持てるようになります。失敗がとても大きなもので、次への恐れが伴っている時こそ丁寧に丁寧に振返り、次へのチャンスのイメージトレーニングを行います。
(参考記事 「正しい振返りしていますか?」 )

大きな失敗をした部下に、次のチャンスを用意するのは、上司としての、あなたの度量の大きさが試されます。それは、あなたにとっても成長のまたとないチャンスです。

部下が失敗をしたら、それは上司としてのあなたに成長の機会が用意されたと思い、部下の次なる挑戦のチャンスをしっかりと準備しましょう。

人の成長は逆境の時こそ大きくなる。部下の失敗を失敗で終わらせず、経験と智慧に変えて成長の起爆剤にするかしないかは上司であるあなたの考え方に大きく関わっているのです。

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