「この前のあれ、ネットで探しても出てこなかったの。もう一回、教えて?」
友人にそう言われて、私はちょっと笑って答えた。
「そりゃあネットにはないよ。私のオリジナルだから。」
ノートを広げて図を描いたり、紙を折ったり、切ったりしながら、彼女に伝わるように丁寧に説明した。
最初は「なにこれ?」と首をかしげていた彼女も、
最後には笑顔で「ありがとう。よくわかった!」と言ってくれた。
しかし、その直後に言われた一言に、心の中でちょっと引っかかった。
「理屈はわかる。でも、なかなかやる暇ないんだよね。」
ああ、そう来たか…って思った瞬間、私はつい強い口調で言ってしまった。
「そんなんじゃ一生できるようにならないよ。聞くだけ時間のムダだわ。」
仲がいいからこそのストレートな言葉だったけど、
言った瞬間に、ああ、やっちゃったな…と反省した。
「ごめん、言いすぎた。」
そう謝った私に、彼女も小さくうなずいて「うん、ごめん。仰る通り…」と呟いた。
でも、やっぱり思う。
成果が出ている人と、出ない人の違いは、
能力でも才能でもなくて、
「やる」か「やらないか」――その一点に尽きる。
だけど分かることもある。
「やらない人」は、やりたくないわけじゃない。
“まだやれる自分を信じきれていない”だけかもしれない。
心の奥底では、
「どうせやってもできないし…」
「もしやって失敗したら…」
そんな無意識のブレーキが、いつも先に踏まれてしまう。
だから私は今、こう問いかけたい。
「本当にそれ、心から望んでる?」
誰かの理想を“自分の望み”と勘違いしてない?
やらなきゃ、変わらなきゃ、頑張らなきゃ という「べき論」に、疲れてない?
「こうなったらいいな」じゃなくて、
「絶対に手に入れたい」と心から思えるかどうか。
それが「やる力」の源になる。
そして、そこまで自分の気持ちに火がついたら、
人はちゃんと「やる」んだよね。どんなに忙しくても、ちょっとずつでも。
だから、もし今、やる気が出ない・動けないと思っているなら、責めなくていい。
まずは立ち止まって、自分に問いかけてみよう。
「私は、これを心から望んでる?」
その問いと向き合った先に、“本気の一歩”が待っている。
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