戦略人事

AI時代も変わらない、コンサルティングの「本質」

AIの最新動向を知りたいと思い、
AIコンサルタントの方とのオンラインミーティングに臨みました。
私の期待は、自社のAI活用における具体的な課題を洗い出し、
最適なソリューションを共に探っていくことでした。

ミーティングが始まると、コンサルタントの方が共有してくださったのは、
既に質問項目が羅列されたマインドマップでした。
それに沿って、次々と質問が繰り出されます。
私の回答が書き込まれていく様子を見ながら、
「これはまさに『壁打ち』だな」と感じました。
しかし、その「壁打ち」は、少しばかり物足りないものだったのです。

なぜなら、コンサルタントの方の質問は、事前に用意されたテンプレートの域を出ず、
私の言葉の表面だけを捉えているように感じられたからです。
まるで、チェックリストを埋めていくかのように、質問は淡々と進行し、
私の状況にはそぐわない内容や、既に話したことの重複さえありました。
AIに関する知識は豊富であることは理解できましたが、
クライアントの本質的なニーズや潜在的な課題を深く掘り下げようとする姿勢は、
見受けられませんでした

結局、そのミーティングは、
私が期待していたような「課題の明確化」や「具体的な提案」には繋がりませんでした。
テンプレートに沿った情報収集の後に提示されたのは、
画一的なサービス提案であり、私の課題とは乖離していると判断しました。

この経験は、私に改めて「コンサルティング」の本来の姿を考えさせるきっかけとなりました。
AI技術がどれだけ進化しても、コンサルタントには、
単なる情報伝達者ではなく、クライアントの目線に立ち、共に課題の奥深くを探求し、
真の解決策を導き出す「人間力」が求められるのだと痛感しました。
なぜなら、定型的な質問をこなすだけでは、真の課題解決には繋がりません。
クライアント一人ひとりの状況に寄り添い、柔軟に思考を巡らせることで初めて、
本当に価値のある提案が生まれるのだと痛感しました。

コンサルティングとは、クライアントの言葉の奥にある「なぜ?」を問い、
見えている課題のさらに奥に潜む「本質的な課題」を見つけ出すプロセスです。
AI時代において、この「人間ならではの洞察力」と「対話力」の価値は、
ますます高まっていくことでしょう。

私自身も戦略人事コンサルタントとして、形式的な提案に終わることなく、
常にクライアントの真の課題に寄り添い、本質的な価値を提供できるよう、
日々精進していきたいと強く感じた出来事でした。

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