「社員にはもっと成長してほしい」「リーダーシップを身につけてほしい」
経営者のこの想いは、本物でしょう。
だからこそ、社員に研修を受けさせたり、コーチングを受けさせたいと思い、そのための費用を惜しむことはありません。
しかし不思議なことに、日本では、「経営者自身がコーチングを受ける」ことについて、まだまだその必要性が理解されていない、誤解の方が多いように感じています。
それはひとつに、これだけコーチングや1on1という言葉が市民権を得た今でもなお、コーチングを「指導」や「育成」だと思っているからかもしれません。
スポーツの世界などの「コーチ」=指導者のイメージが、強く影響しているのかもしれないですね。
話は少し飛びますが、政治家や企業経営者など、いわゆるトップと言われる方が通うクラブのママは、話を聞くのが非常に上手だと言います。
彼女たちは黙って話を聴き、時々、簡単な質問はするものの、多くは聞いています。
話を聴いてもらっている間に、リーダーたちは思考の整理をし、モヤモヤが晴れ、自分の進む道が拓かれた気持ちになることが多いようです。
なぜモヤモヤが晴れるのか?
それは、ママたちが「こうすべきだ」と答えを教えるのではなく、リーダー自身の言葉を引き出し、自力で答えにたどり着く手助けをしているからです。
これは、ママたちが、いわゆるコーチの役割を果たしているからに他ありません。
エグゼクティブに対してのコーチングは、「より良い意思決定のため」の時間であり、そのために視野を広げる、思考を整理する、迷いを断ち切るなど、第三者の手を借りて行うのです。
アドバイスやサポートが必要であれば、コンサルタントを用いれば良いでしょう。
エグゼクティブコーチングの目的は、あくまでもより良い意思決定とその遂行を目的とした時間であり、それは経営者にこそ必要なものなのです。
欧米では、エグゼクティブは当たり前のようにコーチングを受ける中、日本ではそれはまだまだです。
それは、その必要性や目的が正しく理解されていないからに違いありません。
あなたが、より正しい意思決定や選択を行いたいと願うのであれば、エグゼクティブコーチを自分につけることが、より良い選択と言えるでしょう。
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