「何を言っているかわからない」
「話がかみ合わない」
部下や上司と話していてこんな風に感じる時は、
会話はしていても、対話をしていないからに違いありません。
会話とは、言い換えれば2人以上で行われる「おしゃべり」です。
目的がなく、一方通行であっても問題ありません。
言いたい事を言う。聞きたい事だけを聞く。
これらは全て会話です。
対話とは、何らかのテーマに基づいて互いの気持ちや考え等を話し合うことです。
相手との違いを理解し、受け止めようと努めます。
そのため否定したり、一方的にどちらかが意見を言うのではなく、
双方向、多方向で話がなされ、深いところまで相手を知ろうと話が進みます。
例えば、「チームの成長」という目標に対して、
「成長」をどのような定義で捉えるか、
その意味を事前に擦り合わせて共通認識でスタートを切ることが大切です。
これをせずにスタートした時、
「そもそも『成長の定義』が違っていた」
「話がズレる」
「どうしてそういう意見になるんだろう」
と、途中で不協和音や空中分解が起こる可能性があります。
リーダーが決め打ちで「定義は〇〇だ」と一方的に告げるならそれも良いでしょう。
しかし、「自分はこんな風に考えている」「それでいこう」と
話し合いで進めるなら、対話でなければうまくいきません。
会話はしていても、対話が行われていないチームはたくさんあります。
対話には大切な3つのポイントがあります。
① 相手を尊重する
② 相手の意見・価値観を否定しない。
③ 違いを受け止め、理解に努める。(無理に受け入れなくても良い)
「何を言っているかわからない!」
は、相手を尊重した態度では全くありません。
「話がかみ合わない」
は、違いを理解しようとせず、否定してますね。
話しは十分にしているのに、なぜだか相手とうまくいかない、
話しが通じない、
相手がよくわからない、
という場合は、対話ができていないに違いありません。
仕事を円滑に進める、部下の成長を後押しする、
お客様との関係性を向上させる、トラブル解決をはかる、
など、対話が大きな威力を発揮する場面は山ほどあります。
あなたに今、何か課題があるとしたら、
それは対話が足りていないからかもしれません。
会話で十分な場合と対話でなければ解決できない場合をしっかりと見極め、
あなたのゴール達成を促進させてください。