「1on1やコーチングをしている時、沈黙できない。どうすれば良いか」
このご質問やご相談を、たくさんの方から頂きます。
沈黙できない理由は人それぞれです。
シーンとした場が苦手。
相手が困っているようで、何か言って助けてあげないとと思ってしまう。
時間がないから、さっさと次の話題に入りたい。
ところが、こんな風におっしゃる方も、ご自身がコーチングを受けている時、コーチからの問いかけに対してご自身が作る沈黙は、気にならない、という方の方が多いです。
「さっき、沈黙が訪れたことに気がつきましたか?」
「あの時間、何を考えていましたか?」
「あなたにとって、あの沈黙は、どんな時間でしたか?」
自分が作った沈黙が、その方にとってどんな「意味」があるかを振返っていただくと、皆さん、膝を打ってこう言います。
沈黙は、考えたり、頭を整理したりする時間だ!
沈黙で悩むことは、必ずしも、悪ではない!
それでも、沈黙が長いと待ちきれない。
やっぱり、困っているのではないかと心配になってしまう。
そうおっしゃる方には、こんなTipsをご紹介します。
「今、何考えていたか、教えて?」
「頭の中、どんなことが浮かんでいた?」
この質問で、こちらが投げかけた答え(らしきもの)が返ってくるとは限りません。
この質問の真の価値は、相手の思考プロセスへ関心を示すことにあります。
沈黙の間、相手が困っていたのか、真剣に考えていたのか、などを把握し、「私はあなたの考えを尊重していますよ」という安心感を伝えられます。
その上で、相手が発した言葉を捉えて、更なる深掘りをするのか、アドバイスをするのか、問いを変えるのかを考えれば良いのです。
問いに対して沈黙が訪れたら、「今、何考えているんだろう?」「頭の中、どうなってるのかな?」と、相手に興味関心を持って、待ってあげてください。
それでも待ちきれないと思ったら、「今、頭の中にあること、教えて?」と相手の頭の中にあるコトを言葉にしてもらいましょう。
問いによる沈黙は、相手に深い思考や、良い迷いのきっかけを与える、良い時間を提供できているとも言えます。
沈黙は恐れるに足りません。
沈黙 万歳! と思える日も、きっと、すぐにやってくるはずです。
『組織を強くする実践知』
最新記事をメールでお知らせ!
✔ 無料
✔ いつでも解除OK
こちらから登録してください!
リーダー育成・組織開発の最前線から、あなたのビジネスを加速させる実践知を毎日お届けします。

