「コーチングを受けながら、コーチングを学ぶ」という、マネージャー向け3か月プログラムが終了した。
会社主導プログラムなので、初回は受身ややらされ感満載の方も多くいた。
セッションとセッションの間の課題に、渋々ながらでも取組み、コーチとの時間では、それについて、自らの言葉で話をする。
時折、コーチからフィードバックやアドバイス、提案も受ける。
このプロセスは、単なる知識のインプットではなく、「経験学習サイクル」を意図的に組み込んだものだ。
自身の課題解決と並行して、他者への関わり方を「体得」することで、集合研修では得られない行動変容を促す。
コーチングノウハウのインプットに対して、セッション間の課題と自らがコーチングを受けるという圧倒的アウトプットによって、ほぼ全員が「自らの成長」と「メンバーやチームのポジティブな変化」を感じることができた。
もちろん人によって、それが早いor遅いや、大きいor小さいの違いはある。
それでも、プログラム終了時、「これからも、メンバーに対して続けていく」「『聴く力』がこんなに大きいとは思わなかった」「自分に自信が持てた」「ひねくれていた人が前向きになるなんて考えもしなかった」など、口々に、喜びを口にしてくれた。
このプロジェクトに関われたことを、心から誇りに感じる。
しかし、いつも、このようにうまくいくわけではない。
私やコーチたちが、全力で取り組んでも、成果が出にくい場合もある。
それは、ご用命いただく企業様のプロジェクトに対する目的意識によるところが非常に大きい。
このプロジェクトを、単なるスキル研修の一環として捉えるのか。
それとも、人材育成による風土改革からの企業変革の「土台」と考えるか。
この違いは、結果に大きな差を生み出す。
プロジェクトも、研修も、その結果は、私たちだけで成し得るものではなく、ご用命いただく企業様との二人三脚がうまくいって初めて、成功する。
そのためには、事前の設計と打ち合わせはもとより、折に触れ、修正や改良のための考えのすり合わせや意見交換など、「丸投げ」ではなく、お任せいただきながらも「一緒に考え、創る」という共創のスタンスが、成功には不可欠だと考えている。
プロジェクトに参加してくださったマネージャーの皆さんと、事務局ご担当者様の喜びの声と笑顔は、私たちにとってもまた、最大の喜びである。
マネージャー育成を、単なる研修で終わらせず、企業変革の「エンジン」にしたい。
私たちはこれからも、企業様と本気で向き合いながら、一つ一つのご縁を大切に進んでいく。
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