人間力

「人間力」は教えるものではなく、引き出すもの。AI時代に選ばれるリーダーの「あり方」と承認の力

年始に、各業界のリーダーに2026年年頭の所感を求める番組で、住友商事の上野社長が「AI×人間力」と仰ったことがとても印象的でした。

AIの進化が止まらない時代だからこそ、「人間らしさ」「人としての魅力」が一層求められる。
人としての魅力は、誠実であり、信用・信頼であり、さらには、夢を語る力、相手の話を聴く力、相手の立場にあって考える意識、難しいことを優しい言葉で伝える力などと仰っておられます。
(参考:住友商事株式会社 2026年社長年頭挨拶 )

大手商社の社長が「人としての魅力」を一番に挙げられたことに驚きを感じましたが、これこそが、まさに、これからのリーダー、ビジネスパーソンに必要不可欠なコトだと私も考えています。

少し前まで「人間力」というと、そんなものを研修で伝えるだなんて、講師が成人君子でない限りはあり得ない、と笑われたこともありました。
それは「教える・教わる」という概念から発せられる言葉だと考えます。

子供の頃の「道徳」の授業が、「教える」ものではなく、共に「考える」「違いを認め合う」「価値観を分かち合う」時間だったように、人間力を考える研修が、「共に考え、認め、分かち合う」時間であっても良いと思います。

人としての魅力は、何も、一律である必要はありません。
むしろ、一人ひとりの個性を活かして、「聴くのが強み」「夢を語らせたらダントツに熱い」など、それぞれの魅力を磨くのがベストです。

しかしながら、「人としての自分の魅力がわからない」と嘆くビジネスパーソンは、ことのほか多いように感じます。
これは日頃から、ビジネスプロセスや結果に承認や賞賛の言葉が発せられることが多く、その人のあり方やらしさを、周囲が適切に言葉で伝えていないことも大きな要因であると思います。

人間力を磨く。
こう聞くと大仰に聞こえますが、「人としての魅力を磨く」「愛される人になる」と考えると、誰もが取り組みやすいのではないでしょうか。

ビジネスであれ、プライベートであれ、最後は「人と人」とのつながりがモノを言うのです。
そうであれば、人間力を磨かないという方がおかしな話です。

では、具体的にどう磨くのか。
まずは「自分のらしさ」を言語化してもらうことから始まると考えています。

多くのリーダーは、自らの強みを「スキル」や「経験」で語りますが、「人としての魅力」を語る言葉を十分に持っていません。
周囲からのフィードバックを通じて、自分の「あり方」が他者にどう影響を与えているかを知る。
そこから、自分なりの人間力の磨き方が見えてくるのです。

AIに代替できない、あなただけの「人間らしさ」。
それを組織の力に変えていくことこそが、これからのリーダー育成の本質ではないでしょうか。


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