朝のニュースで日本航空の植木義晴社長がインタビューに答えていました。
植木社長と言えば、パイロットから経営者になった方として知られていますが、インタビューでは機長と社長(経営者)の類似点について述べていました。
それは「決断力」。「決める」ということ。
空の上では瞬時に決める、長くても20-30分の間には決断しなければいけないことばかり。決断するという事は機長の最も重要な仕事である。
地上で1時間も会議をしていて何も決まらない、決められないのは、あり得ない、考えられないこと。そんな会議ならしない方がいい。
朝の身支度をしながら音声だけを聞いていたので、植木社長がどんな表情で語っていたかは定かではありませんが、トップとして「決める」ことにどれだけの重きを置き、また責任を負っているかは声のトーンからよく分かりました。
うちのリーダー決められないから。
メンバーの意見聞くふりして、うちのリーダーは責任転嫁してるんだよね。
簡単な事なのに、即決してくれないで、必ず一晩置くんだよね。その分、仕事が滞るのに・・・。
時折聞かれる受講者さんからの声。
あなた自身はどうでしょう?
自分のリーダーが決められないと嘆く前に、自らは決めることができていますか?
目の前のほんの小さなこと。
例えば、A案とB案をどちらにするか。
例えば、C社の提案書とD社の提案書、提出日は同じだけどどちらから先に取り掛かるか。
自分自身のことを決められないようでは、プロジェクトやチームに必要な決断を行うことは到底難しいかと思います。
「いや、自分は決めている」というあなた。
決めるまでの時間は適切ですか?
決断の理由を分かりやすくメンバーに説明できていますか?
その説明にメンバーの納得を得られていますか?
植木社長の話を聞きながら、「決める」ということの意味と重みをしみじみと噛みしめたのでした。