私が好きな経営者のお一人で、ホンダの創業者 故本田宗一郎さんには、「名語録」と言われるものがたくさんあります。
どれも温かく熱く大きなお人柄を表す言葉たちなのですが、特に私が好きで、自分にいつも言い聞かせているいくつかをご紹介いたします。
「人生でも、企業でも、一度貧乏とか不況とかを立派にくぐり抜いてきたものなら、そいつはどこまでも信用できる」
⇒ 失敗した人を受け入れないのではなく、それをちゃんと乗越えたかどうかが大切なのですね。
「人を動かすことのできる人は、他人の気持ちになれる人である。その代わり、他人の気持ちになれる人というのは自分が悩む。自分が悩んだことのない人は、まず人を動かすことはできない。」
⇒ 頭でっかちな論理端ではなく、他人の「気持ちが分かる」「痛みや辛さが分かる」それが影響力に繋がるということです。優しさと強さの両方が必要。もちろんココで言う「強さ」とは、心の強さであることは言うまでもありません。
「大いなる若気の至りが個性の芽を育てる」
⇒ 若手の暴走・暴言を煙たがるのではなく、歓迎するくらいの度量の大きさを持ちたいものです。
「人間にとって大事なことは、学歴とかそんなものではない。他人から愛され、協力してもらえるような徳を積むことではないだろうか。そして、そういう人間を育てようとする精神なのではないだろうか。」
⇒ 「他人から愛される」とは、決して他人に媚を売ることではありません。
「人を動かすことのできる人は~」と同様、結局のところ、影響力=人としての徳=人間力、それに尽きるのだと思います。