「メンバーの話を聞くのが苦痛です。」
「面白い話だったら聞けるけど、興味のない話は聞けません。」
こんなお悩み? お困りごと? の相談をよくいただきます。
かつての私は全く「聴けない」人だったので、こう呟く人たちの気持ちが実によくわかります。
一方で、私は昔から「聴き上手だね。」とお客様からはお褒めの言葉を頂いていました。
もしかしたらあなたもそうかもしれませんね。
お客様だったらしっかり聴けるのに、メンバーや上司、同僚の話(場合によっては親兄弟や友人なども)は聴けないというのは何故でしょうか?
それは、お客様の場合は、「相手のことをもっと知りたい」と興味関心を持って聞いているのに対して、聞けない相手に対しては、「知りたい」という思いが殆どなく、自分で自分が聞きたいと思う話題だけを勝手に選んでいるからです。
だから、聞きたいと思う話題がなかったり、話の先が読めてしまったり、その話は前にも聞いたなどという時には、途端に聞く気が失せてしまい、その時間が苦痛に変わってしまうのでしょう。
話を聴く時には、是非、①五感をフルに使って ②相手の「関心」に関心を向けましょう。
自分の関心で話を進めるのではなく、相手の関心にこちらが関心を持つのです。
人は、他人が自分の関心事に興味関心を寄せてくれたなら、それだけで相手に好感を持つものです。
逆に、自分には全く無関心の話を延々とされてしまうと、その相手に対してつまらないとか、退屈だとか、果ては迷惑な人だなどと良くないイメージを抱いてしまうことだってあるのです。
「へえ~、そんなこと思ってるんだ。」
「どうしてそんな風に感じるんだろう。」
「彼が本当に言いたいことは、実は何なのかな?」
「すっごい頑張り屋さんだからこんな風に感じるんだ、きっと。」
「さっきから同じことを何度も言ってる。よほど、このことが悔しかったのかな。」
こんな風に、「相手の関心」にこちらの関心を向けてあげるのです。すると不思議なもので、聞いている時間は苦痛どころか「真実の相手発見」の面白い時間にさえ変わってきます。
相手の「関心」に関心を持つ。
職場でも、家庭でも、是非、実践してみてください。