その他

違和感を大切にする

ワンママ達と集まっての趣味の会。
先生へのお礼が一人500円ではあまりにもお安すぎるということで、リーダー格のSさんからTさんと私に相談がありました。

「おいくらくらいが適当だと思いますか?」
Sさんからの問いかけに
「そういうのわからないんで、お任せします。」とTさん。

「2,000円でどうですか?」とSさん。

「わかりました。」とTさん。

その後、私も問われ、「いいんじゃないですか。」と答えたものの、気になることがありました。

私たちはそれぞれにワンコを連れて、お散歩しながら話をしていたのですが、先頭を歩くSさんに対して、Tさんと私は2-3歩後ろを歩く形だったのです。
「わかりました」と答えた時のTさんの表情が、一瞬、躊躇したように私には感じました。
Sさんは前を向いていたのでTさんのお顔は見ていませんでした。

Tさんが先に分かれ、Sさんと二人になった時に、私が感じた違和感をSさんに伝えました。

「Tさん、もしかしたら『え?』と感じられたんじゃないかと思って。気のせいかもしれないですけど。」
「そう?全然、気がつかなかったけど。」
「お顔がね、一瞬。なんか、違和感感じたんです。差し支えなければ、私から明日、聞いてみますけど。」
「私は顔見ていなかったから、声だけだと気がつかなかったわ。じゃあ、聞いてみて。いきなり4倍だものね。」

そう言ってSさんと別れました。
翌日、Tさんに会った時に正直に聞いてみました。
「あれ?ゆうたくんママにはわかっちゃった?さすが、お話聞くの、プロね。」
苦笑いしながら心の内を明かしてくれたTさん。
私が感じた違和感は間違っていなかったと、少しホッとしました。

「目は口ほどにものを言う」ではありませんが、表情は言葉以上に雄弁です。
相手に対して思い切った提案や反対意見、ネガティブなフィードバック、予想外の話などをする時は、可能な限り、相手の顔をしっかりと見て話をしたいものです。
「Yes」「そうだね」「わかりました」などと前向きな言葉が返ってきたとしても、一瞬の表情のこわばり、目の動き、口元の引き締まりなどが、心の内を語っているものです。
それらを「違和感」として感じた時は、躊躇せずに相手の心の内を確認しましょう。
感じた違和感が間違っていれば、それはそれで良いのです。
違和感を放っておいて、後で物事がこじれてしまう方が厄介なことになってしまいます。

相手の顔を見て話す。
感じた違和感は素直に口に出す。

相手との信頼関係を高めるためには大切なことですね。

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