マネジメント・リーダーシップ

子は親を真似、部下は上司を真似る

どうしようもなくいたずらっ子だったり、手を焼いてしまう子供に対して、
「親の顔を見てみたい!」
とはよく言ったものです。
子供は実に親のことをよく見ていて、親がやることをやるのです。

「似てほしくないところばっかり似るんだから!」
と、昔、母に言われたことがありました。
「似てほしくないんだったら、子供にあれこれ言うんじゃなくて、親がその行動をまず直さなきゃね~」
と私が言うと、
「おっしゃる通り・・・」
と母は苦笑いしていてました。

これ、親子に限らず、上司部下の間でも言えることです。

部下は上司のことを実によく見ています。
あなたが無意識に行っている、電話の際に椅子にふんぞり返って喋る様子も、ベンダーさんへのちょっと横柄な物言いも。
もちろん、毎朝、率先して大きな声で「おはよう!」と笑顔で挨拶する姿も、部下が話があるとデスクに来た時には仕事の手を止めて体を相手に向けて話を聞こうとするその姿勢も。
本当に部下はよく見ているのです。

だから!
部下に「〇〇してほしい」と思ったら、あなたがその範を示すことです。
部下に「△△してほしくない」と思ったら、あなたがその行動を行わないことです。
あなたがだらしなければ部下もそれでいいのかとだらしなくなるし、あなたが誰に対しても誠実で謙虚であれば部下もそうなるでしょう。
あなた自身が会社理念を率先して行っていれば、きっと、部下もその後に続くでしょう。

「〇〇できてないじゃないか!」「〇〇してくれよ!」
とあれこれ口うるさく言っても、
「そういうあなたは何もやってないじゃない。」
「俺達にはやれ!という癖に、自分は真逆じゃない。」
と思われていては、部下だってやる気もなくそうというものです。

子は親の鏡。部下は上司の鏡。

部下に望むことは、あなた自身がまず率先して行いましょう。

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