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違和感を口にできる

実に多様なメンバーが集まり、共に学んだ1日。
最後の振り返りに、「今日学んだこと、感じたこと」を全員でシェアしたのですが・・・

一番最後に口を開いたAさんは、最初の自己紹介の時の堂々とした様子は打って変わって、本当にようやく重い口を開いた・・・ という感じで、そこから出てきた言葉が私にとってはとても驚きでした。

「ブレイクスルーが起こる前のモヤモヤ感でいっぱいで、うまく表現できなくて・・・。でも、先生がおっしゃった〇〇には、私は違和感を感じていて・・・」

絞り出すようにゆっくりと言葉をつないでいく彼女は、なんだかとても苦しそうでした。
私を含めた彼女以外の全員と先生は、ただ黙って、彼女の言葉を聞いていました。
彼女が絞り出す言葉を待っているという方が近いかもしれません。

Aさんがようやく全てを語り終え、先生が最後にまとめて終了。
全員解散となったと、涙声で先生のもとに駆け寄るAさんを目にしました。

最初のキレキレの様子からは打って変わって、自分の消化不良感、違和感を全員の前で口にしたAさん。
とてもスゴイ!勇気がいることだと思うのです。
それができたのは、Aさん自身の素直さ、勇気、学びへの真摯な姿勢があることはもちろんですが、それを受け入れる全員の空気感(土壌)があったことも大きな前提条件としたあったに違いありません。

違和感を感じても、誰もがそれを口にできるとは限りません。
折角感じても、発信できなければ、周囲も何も気づかないままに物事が進んで行くでしょうし、その結果、最初はほんのちっぽけな違和感が、いつの間にか大きな欠陥に巨大化成長してしまうことだってあるのです。

違和感を感じることは大切です。
しかし、その違和感を口にすることができる土壌と、個人の勇気も更に大切に思います。

あなたは違和感感じる心の余裕を持っていますか?!
あなたのチームは違和感を口にすることができる安心できる安全なチームですか?

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