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いざという時にボロが出る

休日の午後、ふとキッチンの窓から外を見ると、ルーフバルコニーに水が溜まっていました。
我が目を疑いました。
ルーフバルコニーがさながらプールのようになっていたのです。
風の強い日で、水面は波打ち、さざ波が立っています。

一体なんで、どこから水が湧いてきているのか・・・
バルコニーの柵の外に銀色の鉄柱が突き出ているのですが、どうやらそのあたりから水がしみ出てきているようです。
しかし、柵の外なので、私の部屋からそはれを確認するには柵外に出なければならず、それは恐ろしくて出来そうもありません。

それよりも何よりも、水かさが増してきているようで、このままいくと、バルコニー側の窓から水が侵入してくるかも・・・

小さなパニックに襲われながら、マンションの24時間SOS部門へ電話をかけました。

すると・・・
いつもの事? それが当たり前?

以上に落ち着き払った電話の主。
何回説明してもこちらの言い分を分かってもらえず、というか、マンションの構造はそれぞれなのだから、既定のイメージで話を聞くのではなく、まずはこちらの説明を聞いてほしいのに・・・。
それでも何回も何回も同じことを説明し、わかってもらえた思い、電話を切りました。

しかし・・・
それから2時間半以上過ぎても誰もやってきません。
しびれを切らして電話をすると・・・

「現場からは、30分ほど前に到着して、確認していると連絡が来ています。7階にいるんじゃないでしょうか?」

「あのぉ。うちは7階はありません。」
さすがにムッとしてしまったのですが、ここでケンカをしても仕方がないので我慢しました。

それからさらに40分ほどたって、警備会社の人がやってきました。
「お部屋の状態はいかがですか?」

いえ、だから、私の部屋ではなく、ルーフバルコニー側の共用部分から水が溢れていて、私の部屋からはそこへは行けないんです。
そこへ行く通路のカギは管理人室にあって、云々かんぬん。

結局、最初の電話の女性に何も伝わっていたなかったのかと思うと、無性に腹が立ってきて、めいいっぱい不機嫌な対応をしてしまいました。

考えてみれば、警備会社の人はとんだとばっちりです。
いえ、この方もほんの少しばかりトンチンカンだったのですが、それにしても、私の怒りを思いっきり買ったわけで、お気の毒だったと思います。

一通りのやり取りを終えて、少し冷静になってから反省しました。
警備会社の人に怒ってしまったのは、申し訳なかったなと。
これは、ちゃんと謝れた。
「強く言ってしまってすみません。」と。
恐らくは、最初の電話の女性のミスコミュニケーションだと思われるのですが、この方がそうするかもしれないという予見は、全くなかったと言ったら嘘になります。
しかし、「あれだけ言ったんだから、ちゃんと伝わっただろう」と見切り発車してしまった私がいたことは確かです。

先方の理解度は置いておいて、相手に理解してもらうことが難しく、なかなか分かってもらいづらい状況だったのですから、私がもっと冷静に、もっと丁寧に、もっとかみ砕いて、さらに言うと、相手の理解を確認すべく、相手に自分の言葉で言ってもらうという、いつも研修でお伝えしているような、そんな丁寧なやり取りをすればよかったのかもしれません。
少しばかり慌てていたからと言って、それをしなかった私は、
「エマージェンシーセンターなんだから、それくらい理解しなさいよ」
的な、傲り? 顧客の上から目線?があったのだと思います。

人として、これでは困ります。
どんな状況であったとしても、常々、相手にわかりやすいコミュニケーションを心がけたいと思っているのに・・・

幸い、応急措置をしていただき、後日、しっかりと補修工事を行ってもらうことになったバルコニーの共用部。
事なきを得たので一安心でした。

それにしても・・・
出来ているつもりでも、いざという時にボロが出るとはまさに、このことですね。
まだまだ修行が足りません。
慌てたり、怒ったり、反省したり、全く忙しい休日の午後でした。

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