山高月上遅 やまたかくして つきののぼることおそし
【意味】 山が高いと月が出るのも遅いが、高い山に出た月は、すでに光り輝いている。
転じて、
「大器晩成」
器量の大きい人ほど、大成するのに時間がかかる。
偉大な結果であるほど、そこに至るまでに時間がかかる。
すぐに結果が出なくても、焦ることなく、ただ目の前のことに集中して努力しなさい。
結果がすぐに出ないからと言って、「こいつはダメだ」とバッテンをつけてしまうのではなく、大器晩成と受け取り、大きな気持ちでメンバー(子ども)を見守ってあげることが大切です。
高い山で見えないだけで、月は上り始めているのです。
高い山を上るほどに、深い地中から顔を出そうとするほどに、そこに至る道のりは長く、険しいかもしれないけれども、いったん、顔を出した時には、それはそれは光輝いている、大きな成功となっているのです。
だから、諦めずに。
だから、温かく見守って。
そんな風に私は捉えました。
10月は「月」に関する禅語が多いのですが、「山高月上遅」はその中でも好きな言葉の一つです。