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怒り爆発 その後の選択

実に久しぶりに、本当に久しぶりに、心底腹が立ったというか、怒りが込み上げてきた出来事がありました。
それは、両親転居に関わる区役所での手続きの時でした。

1回目
 「代理申請の場合は〇〇だけではダメで、その場合は、△△が必要になります。」
 「お電話で事前に問い合わせの時にはそのようなことは・・・」
 「申し訳ありません。 △△が必要なので、再度、お願いいたします。」

この時には「全くぅ!」と思いながらも、出直すことを決めました。
そして2回目
 「この書類はこれで良いのですが、すべて揃っていて記載も大丈夫なのですが、手続き上、この書類は封印されていなければいけなくて、このように持ってこられたものはお受けできません。」
 「???」
 「事前にちゃんと説明していなかったようで、こちらの手落ちで申し訳ないのですが、再度、最初からすべてやり直していただくこととなります。」

この瞬間、私のマグマが噴火してしまいました。
大声こそ発しなかったものの、怒りでわなわなと震えがきて声が出ませんでした。

「もう一度、出直す? 今日で2回目なんですけど。そちらの手落ちですよね? 2回とも。私の時間を返してください!」
「今週は土曜日もやっていますので。」
「そういう問題じゃありません。」
「すみません。案内が洩れていたのはこちらのミスで申し訳ないのですが、規則でお受けできません。封筒に入れて封をして中が見えないようにしてお持ちいただけなければ受付してはいけない規則ですのでお引き取りを。」

話していてもバカバカしくなってきたので帰ることにしました。
ただ、怒ったまま帰るのは嫌だったので、こう言いました。

「きつい言い方をして申し訳ありませんでした。ご説明をいただきありがとうございました。失礼いたします。」

すると、窓口の係の男性は初めて私の顔をちゃんと見て言ったのです。
「尾藤様 こちらの完全な手落ちです。2度もお越し頂いたのに本当に申し訳ございませんでした。申し訳ございません。」

そう言って立ち上がり、最敬礼しました。

私が「もう、いいです。」と言って席を立った時、一部始終を聞いていたと思われる男性が私に話しかけてきました。
「俺だったら蹴飛ばしてやるけど。なんで、あんな奴に謝るの?」

そこで私は心の内を男性に話しました。
「最初は本当に火山大爆発で怒りでわなわなしたんです。けど、怒ってる自分が嫌になってきて・・・。それに、怒ったからと言って場面は何も変わらない。だったら、ご機嫌な自分でいたいと思って、精一杯、自分を取り繕いました。我慢じゃなくて、笑顔の自分の方がご機嫌でいられるので。」

「へ~。なんかわかんないけど、お姉さん、何やっている人?」

この男性に話したことは、私の本心です。
最初は怒りが込み上げてきてどうしようもありませんでしたが、そのうちに、怒っている自分がどんなに醜い顔をしているのかと少し冷静になることができ、そうしたら、そんな醜い自分になりたくないなと思ったのです。
それに、怒っても事態は好転しない。
だったら、ご機嫌な自分でいられる方が良いし、そのために必要な行動を取ろうと考えたまでです。

ちっちゃなトラブルで怒り爆発とは、まだまだ未熟な私です。
しかし、怒った後、冷静になることができたのは、ほんの少しだけ進歩したのかと自画自賛。
きっと、そんな私を見て、区役所のご担当者さんも二度とミスインフォをしないように努力をしてくれることと思います。

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