また同じ失敗をしてしまうのではないか。また誰かを傷つけてしまうのではないか。
臆病になってしまいなかなか前に進めなかった時、パーソナルコーチが私に言ってくれた言葉があります。
「昔の貴女と今の貴女は違うでしょ。いろんな思いをしてきた。悩み苦しみもがいてきた。散々振り返って自分を見つめてきた。決して同じじゃない。結果がどうであれ、昔の貴方と今の貴女は全く別人のはず。だから自分をもっと信じてあげなさい。」
私はこの言葉に救われ、「そう!私は昔の私とは違うんだ!」と自分に言い聞かせ、一歩前へ踏み出すことができ、今、心穏やかに毎日をご機嫌に過ごすことができるようになりました。
そんな中、逆風が吹いてきました。たくさんの毒を含んだ風です。
関係性の毒素や五毒を乗り越える努力を始めてから、毒を含んだ言葉に触れると、それが自分に向けて発せられたものでなくてもとても気持ちが苦しくなり、その場から逃れたいと思うようになりました。それが、いきなり私自身に向けられたネガティブな風をまともに受けたため、最初、吹き飛ばされそうになってしまいました。
以前の私だったら、落ち込み、反論し、意見を言い・・・ と何らかの行動をしたのではないかと思います。
今回、その逆風はSNSからでした。
まず、「見ない」という選択を行いました。雨が降ってきたから傘をさしたのです。
次に、その内容について考えてみました。逆風は過去の私をイメージして今の私に向けられていました。過去の私と今の私は違う。だから、これらの逆風は今の私に向けられたものではないと、やり過ごすことにしました。
そして最後に、逆風を起こした人への感謝ノートを記しました。もうこれ以上感謝の言葉が思いつかないところまで書いた後、「〇〇さんに笑顔と安らぎと沢山の幸せがやってきますように」と締めくくりました。
すると、私を覆おうとした毒素は浄化され、いつも通りの穏やかな気持ちに戻ることができました。
以前の私のイメージが強烈に残っている人にとっては、当時の私に対して毒を吐きたくなる気持ちも少しは分かります。だって、あの頃の私が自分の上司だったら、私だって絶対に嫌ですもの。
でも、今の私は違う。だから、毒を含んだ風がどこかから吹いてきたとしても「この風は今の私に向けられたものではない」とやり過ごすことができるのです。
過去の私と今の私は違う。
そう思うと罪悪感で委縮していた気持ちも解きほぐされ、過去に縛られず、それよりも為すべきことを為すために、もっと前へ進まなければと笑顔になれるのでした。