なぜか昔からメンバーのお誕生日はしっかりと覚えていて、一緒に働いている時には「おめでとう~」の一言を欠かすことはありませんでした。
上司のお誕生日は殆ど記憶にありませんが、一緒に机を並べて叱咤激励したメンバーのお誕生日は、互いに袂を分かち、務めている会社や進む道が変わっても、不思議と忘れることはないのです。
昨日5月29日は私の転機となるきっかけを作ってくれたRさん
8月8日は親子ほども年が違うけど私に多くの学びを与えてくれたAさん
9月2日は私に面と向かってobjection!!してくれたSさん
3月31日は衝突の後、心から分かり合えたKさん
他にもたーくさんのメンバーたちのお誕生日が記憶にあります。
昨日お誕生日だったRさんの事を思い出しながら、ふと気がついたことがあります。
それは共に働いていたころ、業務時間終了後にお花や簡単なプレゼントを渡して「おめでとう~!」と皆でお祝いすることで、マネージャーとしての義務を果たしていたような気になっていなかったかということです。つまり、それは単なるセレモニーになっていなかったかということです。
もちろん、心の中は「おめでとう~」なのですが、よくよく考えると、少し違うように感じます。
尊敬する女性経営者の方が社員のお誕生会を毎月実施しているのですが、その時必ず言っている言葉があります。
「Thank you for being born! ~生まれてきてくれてありがとう~ 」
浅はかにも私は、親子ほども年が違う社員に対して、母親のような気持ちでおっしゃっているのだとつい最近まで思っていました。
しかし、そうではないことに気がついたのです。
この世に生を受けて立派に成長し、数ある会社の中から我が社を選んでくれた。縁あって一緒に働くことができている。あなたの頑張りが会社に力や勢い、元気や明るさ、お客様からのお褒めの言葉を与えてくれている。あなたのお陰で経営者として、マネージャーとしてのみならず、人として成長する機会を与えてもらっている。そうだとすれば、「おめでとう~」であると共に「ありがとう!」なのですね。
生まれてきてくれてありがとう。我が社を選んでくれてありがとう。私に成長の機会を与えてくれてありがとう。
そんな感謝の気持ちを表すのがメンバーのお誕生日なのかもしれないと思いました。
これからも多くの仲間や支えて下さる方たちのお誕生日を日々迎えていきます。
その時には「おめでとう!」と共に心からの「ありがとう!」を伝えたいと思っています。
Thank you for being born !!!