マネジメント・リーダーシップ

「誰が言っているか」ではなく「何を言っているか」

「ああいうことをしている人と総理と、どちらの言うことを信じますか?」

少し前の記者会見でこんな発言がありました。これを聞いて、あなたはどんな風に感じたでしょうか?

 

私はあの発言を聞いて、本当に悲しくなりました。

AさんとBさんとではAさんの方が社会的地位が高いからAさんを信じる。CさんとDさんとではCさんは過去に大きな過ちを犯したことがあるからCさんは信じられない。そういう理由で発言の中身に耳を傾けるか傾けないかを決めてしまうのは、本当に残念なことです。

 

しかし、こういう事は実はビジネス現場ではよくあります。例えば、こんなことはないでしょうか?

EさんとFさんではEさんは自分のミスをいつもよくごまかすし営業成績もイマイチ。二人の言い分が違うけどEさんの言うことは信憑性が薄い気がする。

Gさんは真面目に仕事に取り組んでいるしお客様の評判も良い。HさんからGさんに対するクレームの話を聞いたけど、Gさんの受け取り方がおかしいのではないか。

 

「あなたの言うことは無条件に信じられる」と他人に言わしめるほどの素晴らしい人間力を身に着けている人はとても素晴らしいと思います。

しかし、私たちマネージャーが気をつけなければいけないことは、「誰が言っているか」ではなく、「何を言っているか」です。成績がイマイチだったり、過去に大きな失敗があったり、チームで少し浮いているとか、そういうメンバーの発言内容を軽んじることがあってはいけません。マネージャー自身が苦手と思っていたりマイナスの感情を抱いているメンバーの発言についてはなおさらです。

誰かが嘘をついているとか誰かがごまかしているとかそういうコトではありません。

事実というのは人のフィルターを通して言葉となって発信された時、その発信した人の色が多少ならずともついてしまうものです。発信した人にとってそれは真実であっても、そのことが事実かどうかは別物です。たった一つの事実に対してAさんの真実とBさんの真実があってもおかしくはないのです。ですから私たちマネージャーは事実をしっかりと見極めるために、言葉そのものに耳を傾けなければならないのです。誰が言っているというフィルターを外して、言葉そのものに耳を傾けるのです。

 

誰が言っているかではなく何を言っているのか。

ついつい、自分が目をかけているメンバーの言葉には耳を傾け、苦手なメンバーの言葉は軽視してしまいがちです。

常に心して相手の声に耳を傾けることを忘れずにいたいと思います。

 

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