人の理解度は様々です。
それは伝える側の伝え方によるところも大きいですし、
聞く側の聞き方や、これまでの経験値によるところもあります。
しかし何より、もともとの情報処理キャパシティーによるところが
一番かもしれません。
例えば、私の英語での情報処理能力は乳幼児並みなので、
早口で、しかも難解な単語を使われると途端にお手上げです。
また、イメージしながら物事を考えるタイプなので、
文字列の羅列や非日常的学術用語満載の説明は、
理解しようとする気持ちに最初からフィルターがかかってしまい、
聞く前から「難しくて理解不能」と思っている節があります。
一度言ったらきちんと理解できる人。
なかなか理解に至らない人。
皆が一度で理解してくれれば伝える側に苦労はありませんが、
理解が難しい人を責めてみたところで何も始まりません。
大切な事は、「理解してもらう」ことです。
そんな時、
伝える側が聞いている側に、必ず言いたい魔法の言葉があります。
「〇〇〇は少しややこしいから
わかるまで何度でも聞いてね」
非専門分野での専門用語オンパレードな説明の理解に
私が悪戦苦闘していた時、
コンサルの方が、私にこう言ってくれました。
「〇〇は本当にややこしいんです。
私も完全に理解できるまでに苦労しました。
だから、わかるまで何度でも聞いてくださいね。」
本当に救われた思いがしました。
お陰で
「こんなこと聞いてもいいんだろうか」
「これ質問して馬鹿かと思われないかな」
「またおんなじこと聞いてる気がするけど大丈夫かな」
などの余計な気持ちが足を引っ張ることなく、
躊躇なく質問ができ、理解に至る事ができました。
理解が遅い事に腹を立てるよりも、
理解が進むためにどう関わるか。
そこが大切です。
わかるまで何度でも聞いてね。
伝える側の懐の深さが問われる言葉ですね。
あなたは躊躇なく、こう言えますか?