誰だって変わることができる

人に「動いてほしいな」と思った時に相談する相手

部下にもっと積極的に動いてほしいな。
関連部署にもっと協力的に動いてほしいな。
協力会社にもっと真剣に動いてほしいな。

こちらの意図を深く汲んで動いてほしいなと思うことは、
日常山ほどあります。

「あなたのために」「会社のために」など、メリットをいくら告げても
なかなか思うように動いてもらえない。
それは、人は合理的な考えで動く生き物だからです。

会社のためはわかるけど、そのために残業しなきゃいけないのはちょっと・・・。
自分のためはわかるけど、そのために苦手なあの人に頭を下げるのはイヤだな・・・。

メリットを理解できても、取組む人のデメリットがあった場合、
それらと天秤にかけて、「やる」「やらない」を無意識に決断しているのです。

こちらの意図を汲んで動いてもらいたいのにそうならない。

そんな時に最初に相談する相手は、動いてもらいたい相手、
即ち、動きが鈍っている(止まっている)相手です。
なぜなら、その人が天秤にかけているデメリット、
その人の動きを止めているモノ・コトは、
その人でなければ分からないからです。

〇〇の協力をお願いしたいんだけど、ネックになるのは何かな?
〇〇の取り組みを一緒にやってほしいんだけど、何があればできそう?

取組むのはあくまでも心・感情を持つ「人」なので、
その人がやる気にならなければ、いくら理屈を述べても始まりません。
その人がやる気を持って取り組めるよう、
行く手を阻むその人のデメリットに心を寄せ、
完全に解決できないまでも、そこに理解を寄せる。
そうすることで、依頼された側の押し付けられ感、やらされ感は減少します。

正論を頭ごなしに突きつけるのではなく、
気持に配慮して検討しようとしてくれる。
それだけで、彼・彼女は、あなたの言葉に今まで以上に耳を傾けることでしょう。

なかなか動いてもらえないな、動きが悪いな、と思ったら、
相談すべき相手はその当事者の人たちです。
決して上からの物言いではなく、
「何があったらイケそうかな?」
「障害があったら教えてほしいんだけど」
と相談してください。

目的が明確で、それを共に目指したいと思っている人たちなら、
必ずあなたのそんな対応に、相手は心を開いてくれるはずです。

タイトルとURLをコピーしました