「何でできないの?」
「誰が悪いの?」
相手を責めるような言い方が多かったかつての私。
これではメンバーも委縮すると反省し、言い方を変えました。
「何が障害なの?」
「ネックになっている要因は何?」
これで良いと思っていました。
実際、このように紹介している本もたくさんあります。
しかしこれらも見方を変えると、
「障害がある」「ネックがある」と、
私が「ジャッジした」言い方です。
表現をせっかく変えても、ジャッジという判断的態度から出た言葉は
「どうしてあなたは前へ進めないの?」
と相手に聞こえてしまうかもしれません。
できるなら、
相手の成長に繋がる「学習を促す質問」ができれば最高です。
「何でできないの?」
→ 「今の状態からわかる事は何?」「どうしたら軌道に乗れる?」
「誰が悪いの?」
→「どうしたらチームとして上手くいく?」
思考をポジティブに向けて、
前へ進めるよう促す質問をすることです。
普段、相手に対して思っている事、感じている事は
「ジャッジした質問」として不意に出てしまいます。
ネガティブな場面であれば尚更かもしれません。
そんな時、メンバーは言葉に出さなくても心の中で、
「ああ、自分はこんな風に思われているんだ」
と、自分に対するあなたの「評価」を受け取るのです。
質問の「質」はメンバーの成長を促すこともあれば、
あなたに対してネガティブな感情を増大させることもあります。
どのように問うかは、どのようにモノ・ヒトを見ているかであり、
あなたの思考がそのまま言葉に表れます。
メンバーの成長やチームの成功を望むなら、
あなたの質問の「質」を上げていきましょう。
それは、あなた自身の「モノの見方」を
限りなくフラットにすることから始まるのです。