組織改革を進める時に、二つのパターンがあります。
Aパターン
自分達がやるんだ!(熱意・願望) → 積極的行動
Bパターン
自分達はやらされている(仕事だから仕方ない/義務・責任) → やらされ感で行動
本来はAパターンが絶対的に望ましいです。
しかし現実には、Bパターンで進めざるを得ない場合の方が
多いかもしれません。
そんな時、必ず最初にやっておかなければならない事があります。
それは、たとえ「やらされ感」で始まる改革であっても、
「仕事だから」と義務感をあおるのではなく
「君たちに会社の未来を託す!」「君たちに任せた!」
と会社が実践者に「お願い」することです。
そして、一度任せたからには途中で色々な口出しをしない事です。
「君たちに託す」と言っておきながら、
途中で色々な口出しをすることほど興ざめなものはありません。
それではやらされ感が増すばかりです。
義務や責任でスタートせざるを得ない状態でも、
それを熱意や願望に変えるには、
改革の先の未来のゴールに対して、
「こんなゴールが自分達は見たいんだ!」と
自分達で未来を思い描くことが最も近道です。
会社が描くゴールに取り組まされるのでは、
やらされ感から脱却できません。
大枠は経営理念やビジョンに基づいた経営策定のものであっても
具体的ゴールは実際に取り組む人たちに委ねる。
それが「託す」「任せる」ということです。
ここを決して間違えてはいけません。
また、改革に関する一連の行動や結果を、
評価の対象には絶対にしないことです。
これをしてしまったら一発でアウトです。
くれぐれもここを間違えてはいけません。
組織改革成功の秘訣は「やらせない改革」であることです。
(関連ブログ:『組織改革が成功する必要条件はコレ!』)
しかし、「やらせる改革」でしかスタートが切れない場合は、
やらせながら、やらせない方へ転換していくよう
その努力を怠ってはいけません。