マネジメント・リーダーシップ

「納得できないからやらない」は正解か?成長を妨げる思考の罠と乗り越え方

「納得できないからやりません!」

これは、本当に正解なのだろうか?
かつての私は、この言葉を疑うことなく発していた。

自分の考えがあるから、それに沿わない行動はとりたくない。
モヤモヤを抱えているうちは前に進めない、進みたくない、という考えもあった。

ただ、今はこう考える。

「納得できない=行動しない」は、果たして正解なのだろうか?

納得するための努力はどれくらいしたいのか?
自ら相手に説明を求めたか?
モヤモヤを払拭するために、どれくらいの行動を起こしたのか?

それにこんな考え方もある。

そもそも、人は、自分が知っている、理解できる範疇で物事を考える。
未知の世界、まだ経験していない世界、自らの想像を超えた世界について深く考えることは難しい。

仮に、あなたに「これ、やってみたら」と提案した人が知っている世界と、あなたの世界に、ビルの1階と5階ほどの差があったなら、見えている景色は全く異なっている。
1階から空を見上げても、周囲に高い建物や障害物があったなら、その視界は自然と遮られ、5階からのそれとはまったく異なるだろう。

そこにたどり着いた人だけが見ることができる、知り得る世界があるわけで、まだそこに到達していない自分には、それを知る由もない。
でも、「知りたい」「たどり着きたい」と思うなら、納得できるかできないかは一旦横に置いておき、先駆者の言葉に従ってみるのも、成長の手段ではないかと思う。

「納得できないからやらない!」は、時として、自分の成長を妨げる考え方になってしまうかもしれない。
その可能性を十分に理解した上で、自らの言動を、そしてメンバーとの関わり方を、共に考えていきたい。 

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