トップの不正問題。
社員のコンプライアンス違反。
同様のことが別の人によって繰り返される会社もあれば、
他社もと同じトラブルを自社でも招いてしまっている会社もあります。
これは個人の問題だけで済まされることではありません。
もちろん、個々人の資質の問題は大きいと思います。
しかし、個人に全く問題がなく「良い人」であっても、
「集団（組織）」になった途端、
「別人」となってしまう場合はたくさんあります。
組織を健全に保つにはどうすれば良いのでしょうか。
それは、
①組織を構成する個人の体質改善とその保持
②集団（組織）そのものの体質改善とその保持
この二つを常に地道に行うことです。
そんなことやっているよ。
年に2回の社員研修もやっている。
前回問題が起こった時には徹底的に研修を行った。
そんな声が聞こえてきます。
しかしそれでは不十分です。
常に行い続けることが大切であり、そこに終わりはありません。
メタボ体質に陥ってしまった身体は、
食事指導で体質改善されたように見えても、
ちょっと油断すればすぐ元に戻ってしまいます。
折角ダイエットしてもリバウンドを繰り返すのはその良い例です。
「健全な状態をキープし続ける」ことの方が、
デトックスるするよりもはるかに難しいことです。
汚れた部屋を綺麗に片付けても、
すぐ元に戻ってしまう人が多いのは、「綺麗をキープ」が難しいからです。
澄んだ清水もそのままでは時の移ろいと共に淀み濁ってきます。
美しさを保つには留まるのではなく流れ続けていること。
常にチェックを怠らず、片付けたり浄化をしたり、
時には断食や断捨離、洪水をおこすなど、
何もしなくても少しずつ溜まってしまう汚れを流し続けることが必要です。
個人も集団（組織）も
リバウンドしない健全な状態をキープし続けるための唯一の方法。
それは、「毎日コツコツ」「毎日チェック」です。
人間は弱い生き物ですから誘惑には弱いですし、
これくらいならいいかなという甘えが生じます。
個人にだけ求めてもダメだし、集団にだけ求めてもダメ。
個人と集団の両方を毎日コツコツ、毎日チェックが必要なのです。
あなたのチームは大丈夫ですか？
毎日コツコツ、毎日チェックを怠っていませんか？
清流は流れがあってこその清流であり、
留まることで清流であり続けることはできないのです。
