組織開発

組織体質がわかる最もシンプルな方法

私たち人間は、健康診断の結果を目安として自分が健康かそうでないか、食生活を気をつけよう、もっと運動しようなどと考えます。
組織もサーベイを使って状態を見える化し、今、自分達の組織がどういう状態なのか、健康かそうでないかを測ることができます。しかしサーベイを行わなくても、組織が健康かそうでないか、病気になりかかっているか、かなりマズイ状態かを確認する方法があります。
それは、コミュニケーションの質から判断が可能です。

コミュニケーションには「量」と「質」があります。「量」とは、頻度、回数などを言います。「質」とはその中身です。組織の健康状態は、コミュニケーションの質が高いかどうかで簡単に推し量る事ができるのです。

・一方的か、双方向か、さらには循環しているか
・正しい聴く耳を持っているか
・相手が受け取りやすい配慮が互いに適切になされているか
・会話、対話、議論が正しくなされているか
・報連相が正しく、部下だけでなく、上司からも部下へ行われているか
・自分の考えや気持ちを上司に恐れずに言えるか
・自分とは異なる意見も尊重して聴く耳を持てているか
・指示命令に対して疑問や質問を躊躇なく口にすることができるか
・疑問や質問に対して、相手の理解を見ながら説明できているか
・正論を押しつけず、相手の感情に配慮して言葉を選んでいるか
・納得が得られない相手に、根気強く向き合っているか   etc.


コミュニケーションは、相手への尊重、愛情、思いやり、配慮なしにその質を担保することはできません。さらに加えてビジネスに必要不可欠なパフォーマンスコミュニケーションのレベルを上げていく事によって、最強の体質を持つ組織づくりが可能です。

コミュニケーションの質によって組織の健康状態は変わってくる


コミュニケーションの量は、1カ月に1回 60分の面談よりも、毎日5分を続けた方が圧倒的に効果的です。毎日の積み重ねの方が、トータル時間が結果的に多くなるのは勿論のこと、久しぶりのコミュニケーションで「思い出すこと」から始めたり、理解し直すなどを行わなければならないものより、日々の小さな蓄積の方が、圧倒的に相手への理解が深まり、どんなサポートがリアルタイムで必要かも自然と判断できます。コミュニケーションは筋トレなのです。

あなたの組織のコミュニケーションの質は、十分に高いと胸を張って言えますか?

うちはうまくいっている。皆と信頼関係が取れている。皆自分を頼ってくれている。結果も出ている。

あなたがそう思っていても、それは表面的事象に過ぎず、実は不健康そのものかもしれません。そんな組織は持続的に良い状態でいることは不可能であり、必ずどこかで残念な状態になっていきます。まずは正しく組織の状態を把握し、より健康な組織であるために、必要であれば躊躇なく体質改善に取り組みましょう。

あなたが思うよりも、あなたの組織は不健康かもしれません。

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