組織開発

どんなチームにも起こりうる集団浅慮とは

一人ひとりはクリーンでも、
それが集団になった途端、集団浅慮(グループシンク)が働いてしまうことがあります。

ほんとうは「違う」と思っているけど、みんなが「そうだ」と言うので
「自分の方が間違っているのかも」と思ってしまうなども
集団浅慮の典型です。
「赤信号、みんなで渡れば怖くない!」の状態もそうですね。

集団浅慮とは、
1972年に社会心理学者のアーヴィング・ジャニスが提唱した概念であり、
「集団で決めた事柄が大きな過ちにつながる」
「一人で考えれば当然気づいたことが、
集団で考えることによって見落とされる」
現象を言います。 (educate.co.jpより)

古くは戦時中の日本軍や、
チャレンジャー号の悲劇を引き押してしまったNASAも陥りました。
大企業の破綻や不祥事も、
たどってみれば経営陣やその問題を引き起こした人たちの間には
集団浅慮が起こっていたことが多くあります。

集団浅慮を起こさないためにはどうすれば良いか。

それはたった一つのシンプルなことができている状態を
組織でキープすることです。

そのシンプルなことは、
「言いたいことが言える状態」である。
すなわち心理的安全性が担保できている状態だということです。

顔色を見る、空気を読む必要がない
少数意見だからと排除されることがない
反対意見を言うことで咎められない

自由にモノが言える。
奇抜な意見や全体を蒸し返すような話でもスルーすることなく
話の土俵に乗せることができる。
そんな風土がチームにあることです。

どんなチームにも集団浅慮は起こりえます。

課長の言うことはいつも正しい。
部長に従っておけば間違いない。
危機を乗り越えた社長だから今回も大丈夫に違いない。

もしかしたら、真面目で従順なチームほど陥る可能性があります。

集団浅慮に陥らないチームでいるには
反対意見や少数意見を歓迎する状態を日頃から作っておくことです。
それにはリーダーの懐の深さが大きくものを言います。

あなたのチームは集団浅慮に陥っていませんか?

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