人間力

「相手に合わせる」と「媚びる」は全く違う

「相手に合わせる」ことと「媚びる」ことは全く違います。

新入社員とベテラン社員とでは、説明の丁寧さが異なる。
文章で説明した方が理解が進む人か、比喩的表現やイメージの方が
理解が進む人かでその手法を変える。

これらは相手によって関わり方、手法を変える。
すなわち、相手に合わせることです。

媚びるとは、
相手が野球を好きだと言ったら、本当はサッカーが好きなのに
自分も野球が大好きだと言う。
「僕もそう思います」などと自分を失くして相手に合わせる。
相手に気に入られようと、相手の機嫌を取ろうと
自分の思いに反して相手の意見や考えに同調することです。

お客様に対して、合わせることはあっても媚びる必要はありません。
媚びて気に入られたしても、
媚びた言動は必ず相手に伝わります。
「気に入ってもらった」「可愛がられている」と思っても、
相手は媚びたあなたを本心から気に入り可愛がっているのかは不明です。

媚びたあなたに悪い気持ちを持たなかったとしても、
媚びたあなたを信頼するかは別の話です。

ビジネスの基本は信頼関係です。
(ビジネスに限らず人と人との基本ですね。)

あなたは自分に媚びる相手を心から信頼しますか?

私は否です。
媚びる人よりも、本心で向き合ってくれる人を信用します。
心と心で対話できる人を信頼します。

誰かに媚びて良いことはほんの一時的にあったとしても、
その良いことが続くことはほとんどありません。
なぜならば媚びられた側は、媚びたあなたが自分に信頼を寄せているのではなく、
何らかのメリットを得たいがために自分に媚びていることを知っているからです。

相手に合わせることと媚びることは全く違います。

人との関係性をうまく築きたいと思ったら、
媚びるのは止めましょう。
互いを理解し合うために、相手によって接し方を変える、
関わり方を工夫することはあっても、
自分を偽る、演じるなどして
あなたの人としての信頼度を下げてしまう行為は止めましょう。




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