誰だって変わることができる

ケーススタディ:「今までと同じ」なのにお客様に叱責を受けた

マンション管理会社に昨夏、転職した田中さんは、
初めて担当したマンションの区分所有者 伊藤さんから
またもや厳しいお叱りをいただいてしまいました。

担当着任時に理事長だった伊藤さんからは、
何度も苦言をいただいており、
まだ仕事に慣れないうちのことだったとはいえ、
大きな苦手意識を抱いていました。
今回、伊藤さんから修繕についての問い合わせがあり、
すぐに対応をしたものの、
回答に納得いただけない伊藤さんからの質問に、
苦手意識と面倒くささも手伝って、1週間ほど放ったらかしにしてしまったのです。

「あなたの説明では納得できないので、
管理規約のどこにそれが書いてあるか、
私が納得できるよう説明してください。」

伊藤さんの質問に、田中さんは管理規約の該当箇所を
伊藤さんに提示しました。
「規約通りに運用しております。
前回も、そのようにしておりますのでご理解ください。」
と丁寧に説明をしました。

しかし、この言葉が伊藤さんの怒りをエスカレートさせてしまったのです。

「『前回もその通り』って、前回がそもそも間違えてたらどうなんですか?
あなたが言う規約の別表詳細に、必要なコトは書かれていないですよね。
あなたを全く信用できないので
私は公益相談センターに確認しました。
別表に記載がない以上、管理会社の言い分はおかしいと、
私の主張の方が正当だと言われました。」

公益相談センターの名前を聞いて、田中さんはうろたえてしまいました。
自分は前例を調べ、規約ページの該当箇所を確認したのに、
前例が間違えていたとか、別表に記載されていないとか、
それは自分のせいじゃない。

なんでこんなマンションの担当をしないといけないんだ。
こんな細かい人がいるマンションの担当だなんて、
自分はなんてついていないんだ。

田中さんは、ひたすら自分の不運を嘆くばかりでした。


設問1:
伊藤さんは何を怒っているのでしょうか。

設問2:
田中さんが改めるべきは何ですか。



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