マネジメント・リーダーシップ

スポットライトが当たらない役割のメンバーこそ評価を適切に行わなければいけない

仕事の役割を考えた時、すべての人が成果を出すことに直接かかわっているわけではありません。大きな受注の成約に至った時、賞賛を浴びるのは営業マンであることが多いですが、その営業マンを支えた営業アシスタントや企画のアイデア出しをサポートした人、営業活動に専念できるように一定期間に細かい業務を代わって引き受けた人など、縁の下の力持ちや影の功労者がいたことを忘れてはいけません。

業務には、常に日の目を浴びる役割の人もいれば、ずっと縁の下の力持ちが役割の人もいます。マネージャーは、各人の役割をしっかりと理解した上で、成果に直接結びついた役割の人だけを持ち上げるのではなく、それ以上に、サポーター的役割人たちを日頃から承認、称賛することが必要です。ゴールにシュートを蹴り込んで点を取ったキッカーばかりを褒めるのではなく、パスをつないだり体を張ってボールを死守したメンバーを認めなければいけません。先発投手やストッパーだけを称賛するのではなく、中継ぎの役割を心得てしっかりと仕事をする投手がホールドポイントで目に見える評価がされるように、サポーター的役割の人たちにもスポットライトが当たる仕組みや方法を考えることが大切です。

その人の働きが、目に見えやすい成果となりづらい役割の人ほど、しっかりと評価、称賛、承認を伝えなければなりません。それがその人の自己承認の高揚にもつながりますし、何より、「スッポトライトが当たらない仕事をしている自分を上司はしっかりと見て、分かってくれている」という、あなたへの信頼や尊敬、感謝に繋がります。

メンバーの役割をしっかりと理解し、承認や称賛の強弱も適切に考えて行う。
評価を平等に行うことは大切ですが、伝え方の強弱もまた大切だということを忘れてはいけません。

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