「社畜」という言葉を知っていますか?「会社の言いなりになって、つらい仕事でも文句も言わず働いている会社員を、皮肉を込めてからかう語」とデジタル大辞泉にあります。
実はこの社畜に気づかずしてなってしまっている人がとても多いように感じます。
なぜ自分が社畜化していることに気づかないのか。それは「つらい」感覚が麻痺してしまっているからです。
残業が多いのは当たり前。自分の考えよりも上司の意見を尊重するのは当たり前。評価に納得できなくても黙って受け入れるのは当たり前。不本意な人事異動も会社の決定に従うのは当たり前。
「サラリーマンだから仕方ない」という表現で片付けられそうな事柄ですが、これこそがまさに社畜化している状態ではないでしょうか。
「サラリーマン」と言うと不快感を覚えない人も、「社畜」と言われると嫌悪感や怒りを覚える人も多いでしょう。しかし、「僕もサラリーマンだから仕方ないよ」と苦笑いしながらこういうあなたは、まさに社畜と化しているのです。なんと残念な事でしょう。
上司が社畜(=サラリーマン)の場合、部下もそうなってしまう確率が高くなります。自分が文句も言わずに働いているのですから、部下にも同じことを求めるのは自然の成り行きです。意見を言わない、イノベーションが生まれないなど淀んだ組織は、メンバーの社畜化が理由かもしれません。
社畜(=サラリーマン)は不正に気付いても隠ぺいや見て見ぬふりをするため、社内浄化作用は全く働きません。上司(会社)が間違った判断をしてもモノを言うこともなく、最悪の場合は会社存続の危機を招く場合もあるでしょう。
あなたの意識がビジネスマンになれば、仕事も、人としても、自然と成長の階段を上ることができるでしょう。
どうぞ、サラリーマンではなく、ビジネスマンになってください。会社に滅私奉公してお金のために働く人ではなく、ビジネスを積極的に楽しみながら組織に貢献する人になってください。