人間力

逃げられない人間関係の処方箋

「尾藤さんには、苦手な人とかイヤな人はいないんですか?」

時々、クライアントさんからこんな質問を受ける。

私だっていますよ!苦手な人やイヤな人の一人や二人、いや、もっとたくさん。
特に、自分が大切にしている価値観と反する人は、とっても苦手。
悪い人じゃない、一生懸命頑張っている。
でも、人に対する配慮や感謝に欠ける(ように感じてしまう)。
そういう人と出会った時、心がざわつき、できれば距離を置きたいと思ってしまう。
人間だから当然だ。

「苦手な人と付き合うことで、自分の人としての器が広がるよ。」
などと、綺麗ごとを言うつもりはない。

人間は感情の生き物だ。
理屈だけでは片付かないことがある。

しかし、職場でもプライベートでも、
苦手な人に出会ってしまうこと、そして、その人と関わらざるを得ないことは
実はたくさんある。
本当はシャッターを降ろしてしまいたいけど、それができない環境下に置かれることは
実際には山ほどあるのだ。

そんな時、「嫌い」「苦手」とネガティブな感情を抱く自分を責めないでほしい。
「相手に対するイヤは、自分に対する写し鏡」などと、落ち込まないでほしい。
誰だって、ネガティブな感情は抱くもの。
「ああ、私、嫌いなんだ」「私、イヤだと感じている」と、ありのままの自分を受け止めれば良い。

その上で、「で、自分はどうするか?」と、自分の役割やニーズに応じて、
どう対応するかを考えてほしい。

「良い人」になる必要はない。
しかし、感情に操られて、自分の目的や目標を見失ってしまうのは残念過ぎる。
自分のマイナス感情も一旦受け止めた上で、
感情と行動は切り分けて考えることが大切だ。

偉そうに言っているが、かくいう私も、実は、ごくごく最近、
自分の感情をかき乱される人と出会ってしまった。
心がざわつく中でも、関わらなければならない状況は変えられない。
だとしたら、自分の感情と、思考・行動を切り分けるだけだ。

自分の感情を大切に取り扱うということは、自分を大切にするということだ。
その上で、感情にコントロールされず、
自分が手に入れたい、成し遂げたいことのために、自分の思考と行動をコントロールしたい。

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