今や、転職は当たり前の時代ですが、うまくいく人といかない人に分かれてしまうのは、今も昔も変わりありません。
転職する人はみな、新たな職場に希望をもって臨むのですが、「こんなはずじゃなかった」「どうしてなんだ」と悩む人が多くいますし、受け入れる側は「なんでこの人採用したの？」「即戦力じゃないの？」と感じるなど、双方にとって残念な状態になることは、案外多いものです。
転職者がうまくいかない理由はいろいろありますが、そのNo.1は「職場になじめない」だと考えます。
どのような立場で転職するかにもよりますが、転職者は受け入れ側が想像する以上に孤独です。経験者や管理職であればなおのことです。
ところが、受け入れ側はそのようなことは全くお構いなしに、「自社の当たり前」で接してしまうため、勝手がわからない転職者は戸惑いや焦りに見舞われ、慣れる前に孤独の部屋に閉じこもってしまう人が多いのです。
転職者が職場になじんでいないな、活躍できていないな、と思うとき、周囲がなすべきことは、転職者の戸惑いや焦りなど、その気持ちに寄り添うことです。
何に困っているのか、何に疑問を感じているのか、うまくいかない解を彼・彼女たちが自ら見つけることができるよう、そっとフォローすることです。
仕事がわからない、結果を出せない、よりも辛いのは「孤独」です。
転職者を孤独にしてはいけません。どんなに優秀な人であっても、孤独に追い詰めたら結果を出すことは非常に難しいでしょう。
逆に、仲間として受け入れ、早く馴染むよう皆で支えることで、より早く成果を出すことができるでしょう。
転職者がうまくいかないのは、もちろん本人の努力も大切ですが、受け入れ側に起因するほうが多くあると考えます。
なかなか活躍できない彼らを責めるのではなく、活躍できるように彼らを適切に受け入れることができていない自分たち職場のあり方を振り返りましょう。
