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「ブレる」ってどういうこと?

ワークショップでたくさんの対話を重ねて
いろいろな気づきや発見を得たマネージャーのMさん。
ところが、終了時の感想では、少し残念そうに気持ちを語ってくれたのです。

「みんなと話をして、『あれ、参考にしよう』『あれ、やってみよう』
とたくさん得たことがあって、スゴイ良い時間でした。
けど、これって、僕がすぐにブレるということで、情けないです。」


私はもう、ビックリ!でしたが、Mさんは真剣に落ち込んでいるようでした。

「そもそも『ブレる』ってどういうこと?」
私がMさんに質問すると、
「意見がコロコロ変わること」との答えです。

きっと、過去に誰かに、「コロコロ変えるな!」とか
「朝令暮改だろう!」とか言われた経験があるのかもしれません。

自分が納得して考えを変える。
Aと決めた時は、それが良いと思って決断したことでも、
更に良い考えが思い浮かんだり、Aは間違っていたと判断できたり、
状況が変わったり、様々な理由で、
自分なりにしっかりとした理由があって新たにBと決め直したのなら、
例えそれが1時間後の変更であったとしても、
ブレたとは言いません。

間違っていたり、他にもっと良いことがあるのを分っていて変えない方が
罪だというものです。

それらはブレているのでも朝令暮改でもなく、
前向きな変更であり、とやかく言う人には、
しっかりとその理由を説明してあげれば良いのです。

多くの場合、変更の理由がしっかりと説明されないから
それがわからない人たちは「ブレた」「信念ないよね」
となるのです。

ブレたというのは、自分なりの決断の理由が明確でないまま、
「Sさんが言ったから」「T社もそうだから」などと
あいまいな理由で意見を変えることです。
自分の中で明確な理由がしっかりと説明できれば、
それは決してブレた事にはならないのです。


私の説明を聞いて安心したのか、笑顔になったMさんはこう言ってくれました。
「ちゃんと理由説明できます!
けど、今まで、理由をみんなに説明していなかった。
だからみんな、納得できなかったんですね。
チームに戻ったら、すぐに説明します!
本当に良いと思っての前向きな変更だから。」

Change for the better !

それが進化であり、成長するということなのだと思います。

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