戦略や戦術を練る時に、「これはこう考えるべきだ」「この場合はこれが最適だ」などと、リーダーが自分の考えをチームに押し付けてはいけません。
物事をどのようにとらえ理解するかで戦略や戦術は変わってきます。その見方はその人の視座の広さや高さよって変わってきますし、価値観が影響することもあります。
どんなに経験のあるリーダーであっても、盲点や落とし穴は必ずあります。若手の何気ない一言が、見落としていたコトを気づくけきっかけになることも、偉大な経営者達の自伝を紐解くと、そのような事例は山ほど伺えます。
最後に「決める」のはリーダーです。しかし、その過程において持論を押し付ける、押し通すのではなく、周囲の考えを丁寧に広い、総合的に考えて決める。その決断理由をきちんと説明することが、メンバーの納得と理解を得て実行を確かなものにしていくには最も必要な事柄です。
「リーダーが決める」を、自分の意見を押し通すことと勘違いしてはいけません。自分の考えをしっかりと持つことは当然必要なことですが、それ以上に大切なことは、持論に溺れることなく周囲の意見に耳を傾け、どのような場面であっても最後には「自分が決める」ことです。