マネジメント・リーダーシップ経営幹部育成

ポジションが上になればなるほど、相談相手やメンターは必要です

相談相手やメンターと聞くと、新入社員や若手に必要な存在と思う人がいるかもしれません。
しかし、決してそうではありません。
マネージャーであっても、経営を担う立場になっても、相談相手やメンターは必要です。

相談は、具体的な事柄についてアドバイスを受ける、考え方を問うなどばかりではありません。
理論や数字的で結論が出ていることでも、トップの決断はそれらに従うばかりでなく、いわゆる「勘」に依る時があります。倫理観や正義感から理屈通りではない決断をしなければならない時があります。
経営者と言えども人間です。心のメンテナンスは必要だし、自分をより強くするために相談できる人、頼る人を持つべきなのです。

徳川家康が天海大僧正を精神的支柱にしたように、名経営者と言われる方がも、それぞれが相談できる人、心の内を明かせる人を皆さん持っていました。
相談できる人は、自ら作らなければ待っていてできるものではありません。
私が茶道を習い続けている一つの理由に、師(禅の道を学ばれた)がメンターの役割を果たして下さっているからです。ビジネスに直結した相談は、勉強会などで出会った仲間や同業の先輩、前職の上司、そして大学院の先生方がいらっしゃいます。

ポジションが上がっても相談相手やメンターは必要です。いえ、厳しい状況下に置かれ、常に心身ともに強いストレスにさらされる状況下にいる人ほど、相談相手やメンバーが必要なのです。

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